Webサイトやロゴのデザインをクライアントに提出したとき、こんなフィードバックをもらって背筋が凍った経験はありませんか?
「コーポレートカラーの青が、少し紫っぽく見えます」 「写真の肌の色が、全体的にくすんでいませんか?」
自分側のモニターでは完璧な色合いに調整したはずなのに、クライアントのPCやスマホで見ると全く違う色になってしまっている……。この「色ズレ」現象は、クリエイターにとって最大の恐怖の一つです。
以前の私は、クライアントから色の指摘が入るたびに「どのモニターが正解なんだ?」と疑心暗鬼になり、自分のスマホ、iPad、家族のPCなど、あらゆるデバイスに画像を送っては目視で微調整を繰り返すという、果てしない泥沼の作業に陥っていました。
実はこの問題、あなたの色彩感覚が悪いのではなく、「モニターの環境」が整っていないことが原因の9割を占めています。今回は、そんな無駄なリテイク作業を根絶し、プロとして自信を持ってデザインを納品できるようになる「モニター環境改善ツール」を3つ厳選してご紹介します。
1. 目視での限界を超える「色の絶対基準」:Datacolor SpyderX Pro モニターキャリブレーションツール
いくら高級なモニターを買っても、経年劣化や個体差によって画面の色は少しずつズレていきます。OSのディスプレイ設定から「目視」で色を調整しようとしても、人間の目は周囲の明るさに騙されやすいため、正確な調整は絶対に不可能です。
そこで必須になるのが、モニターの色をハードウェアレベルで正確な基準値(sRGBなど)に補正してくれる「キャリブレーションツール」です。
Datacolorの「SpyderX Pro」は、レンズを搭載した小型のセンサーをモニターに吊るして数分待つだけで、現在の色のズレを自動で測定・補正してくれる魔法のようなアイテムです。
これを導入して「補正前・補正後」の画面を見比べたとき、自分のモニターが今までいかに青白く(あるいは黄色く)偏っていたかを思い知らされ、ゾッとしました。これ以降、「私のモニターは基準値に合わせてキャリブレーション済みです」とクライアントに胸を張って言えるようになり、色に関する修正依頼は劇的に減りました。
2. 窓からの光と蛍光灯の反射をシャットアウト:汎用モニターフード
キャリブレーションでモニター自体を正確な色に設定しても、まだ油断はできません。背後の窓から差し込む太陽光や、天井の蛍光灯の光が画面に反射すると、コントラストが低下し、黒が白っぽく浮いて見えてしまいます。
映像のプロやカラーリストのモニターには必ず「黒い日よけ」がついていますが、あれと同じ環境を後付けで作れるのが「サンワダイレクトの汎用モニターフード」です。
21インチ〜36インチまで幅広いモニターのサイズに合わせてマジックテープで簡単に取り付け可能。内側は光を吸収する起毛素材になっており、画面への不要な光の写り込みを完璧にブロックしてくれます。
視界の左右と上が黒い壁で覆われるため、純粋に「画面の発色」だけに集中できるようになり、色の見え方が驚くほどクリアになります。また、周囲の景色が視界に入らなくなるので、コーディング時の没入感(集中力)を爆上げする効果も得られる、一石二鳥のアイテムです。
3. 手元は明るく、画面は正確に。高演色デスクライト:BenQ ScreenBar Halo
モニターフードで画面を守ったなら、次に気をつけるべきは「手元の照明」です。一般的なLEDデスクライトは、特定の色(特に赤や緑)がくすんで見えるなど、光の質(演色性)が低いものが多く、これが視界に入ることで目の色彩感覚を狂わせます。
そこでおすすめなのが、演色評価数(Ra)が95以上という、自然光に極めて近い高品質な光を放つモニター掛け式ライト「BenQ ScreenBar Halo」です。
このライトの凄いところは、デザイン作業における色の確認(印刷物のカラーチャートと画面を見比べる時など)が正確に行えるだけでなく、独自の非対称光学設計により「光がモニター画面には一切当たらず、手元のデスクだけを照らす」という点です。
つまり、モニターの色を邪魔することなく、手元のキーボードやノートだけを最適な明るさにしてくれます。ワイヤレスのリモコンで色温度(暖色〜寒色)も細かく調整できるため、作業内容に合わせて最適な光の環境を構築できます。夕方以降のデザイン作業での目の疲れも激減しますよ。
まとめ:「正確な色」は、クライアントからの信用そのもの
今回は、Web・ロゴ制作における「色ズレ」の悩みを根本から解決する3つのツールをご紹介しました。
- Datacolor SpyderX Pro(モニターの色を世界標準に補正する)
- サンワダイレクト モニターフード(環境光の反射を防ぎ、コントラストを保つ)
- BenQ ScreenBar Halo(演色性の高い光で、目と色彩感覚を守る)
デザインにおいて「色」は、ブランドの印象を決定づける命です。色の確認や修正に何時間も費やし、クライアントとのやり取りで消耗するくらいなら、環境を整えて「絶対にズレていない」という確証を手に入れるほうが、結果的に圧倒的な時短とストレス軽減につながります。
プロとしての制作の精度を一段階引き上げるために、ぜひご自身のモニター環境を見直してみてくださいね。

