虹色が動く。光が滲む。見るたびに色が違って見える。ホログラム箔やプリズムシートのような色彩変化を、CSSだけで再現するボタンデザインが2024〜2026年のトレンドとして注目を集めています。Y2K・サイバー系のデザインリバイバルとともに、クリエイティブ系・ゲーム系サイトを中心に採用事例が増え、「普通のカラーボタンと差をつけたい」ときの選択肢として実用的に使える段階まで来ました。
この記事では、hue-rotate / conic-gradient / mix-blend-mode を使ったホログラム・プリズム系ボタンを5種類紹介します。JavaScriptは使わず、HTMLは <a> タグ一行。コピペでそのまま動きます。WordPressやSWELLにも貼り付けられます。
Rainbow Shift(レインボー・シフト)
常時ループで色相が回転し続けるボタン。赤→橙→黄→シアン→紫→赤と、グラデーションの色相が360度をゆっくり一周します。静止状態でも常に動いているため、ページに1つ置くだけで視線を集める「磁石」になります。
filter: hue-rotate() を @keyframes で0degから360degまで回すシンプルな仕組みです。グラデーション自体は固定で、フィルターが色相だけをスライドさせる。ホバー時はアニメーション速度が3倍になり、色の流れが急加速するような演出に切り替わります。キービジュアル下のCTAボタン、ファッション系・音楽系サイトのアクションボタンに最適です。
See the Pen Rainbow Shift by BaseKENT (@basekent) on CodePen.
調整方法
- 回転速度:
animation: rainbowShift 3sの秒数を変更します。6sにすると落ち着いた色の移ろいに、1.5sにするとより派手な印象になります - グラデーション色:
linear-gradient(135deg, ...)の各色を変えると、レインボー以外のカラーパレットにも対応できます。2〜3色に絞るとよりシャープな印象になります - ホバー時のグロウ:
box-shadowのrgba値を変えることでグロウカラーをカスタマイズできます
Prism Hover(プリズム・ホバー)
通常時はくすんだ暗めの状態で静止し、ホバーした瞬間にフルカラーのプリズムが弾けるボタン。「押してみてはじめて輝く」というインタラクションの落差が、クリック率を上げる演出として機能します。
conic-gradient でボタン全体に7色の扇形を配置し、filter: saturate() で通常時は彩度を落としてくすませています。ホバーで彩度と明度を一気に上げることで「封印が解ける」ような色の爆発が起きます。外側に広がる box-shadow のグロウも同時に発動し、プリズムが光を放つ感覚を演出します。視覚的な「報酬」をホバーに仕込みたいページに向いています。
See the Pen Prism Hover by BaseKENT (@basekent) on CodePen.
調整方法
- 通常時の暗さ:
filter: saturate(0.3) brightness(0.7)の数値を変えます。saturate(0)にすると完全なグレースケールからの爆発演出になります - conic-gradientの色: 7色すべてを変更可能です。2色や3色に絞ると、よりシャープなプリズム感になります
- グロウの強さ:
box-shadowのrgbaの透明度を上げると発光が強くなります。0.8程度まで上げると強いネオン感になります
Holographic Foil(ホログラフィック・フォイル)
ホログラム箔フィルムを貼ったような演出。暗い背景色のボタンの上に、半透明な虹色のグラデーション層を mix-blend-mode: overlay で重ねることで、「素材の色を透かしながら光の層が流れる」独特の質感を作り出します。
::before 疑似要素に background-size: 300% の広いグラデーションを配置し、@keyframes でゆっくり流れ続けます。重要なのは mix-blend-mode: overlay — これによって下のボタン色と虹色が混ざり合い、光の反射のような複雑な色彩が生まれます。pointer-events: none を忘れずに指定することで、疑似要素がクリックを邪魔しません。高級感のあるCTAボタン、ラグジュアリー系・アート系サイトに特によく合います。
See the Pen Holographic Foil by BaseKENT (@basekent) on CodePen.
調整方法
- ベースカラー:
aのbackground: #2a2a4aを変えるとホログラム箔の「下地色」が変わります。白系(#f0f0f0)にするとパール感のある明るいホログラムになります - 箔の流れる速度:
animation: foilShift 4sの秒数を変更します。遅くするほど上品で落ち着いた光の移ろいになります - 箔の強さ:
::before内の各色のrgba透明度(0.25付近)を上げると箔感が強まります。上げすぎるとうるさくなるので0.4程度が上限の目安です
Iridescent Pulse(イリデセント・パルス)
玉虫色が脈打つように変化し続けるボタン。hue-rotate と saturate と brightness を3つ組み合わせたアニメーションで、単純な色相回転ではなく「光の生き物」のような有機的な色の変化を作り出します。
ベースグラデーションは #6e00ff(濃い紫)から #00d4ff(シアン)への2色で、そこに @keyframes で色相120度刻みの変化と彩度・明度の波を重ねています。Rainbow Shiftとの違いは「動き方の生き物感」。常に呼吸しているような緩急のある変化で、SF・ゲーム・テック系のUIに自然に溶け込みます。ホバーでアニメーション速度が2.5倍になり、グロウが広がります。
See the Pen Iridescent Pulse by BaseKENT (@basekent) on CodePen.
調整方法
- ベースグラデーション:
linear-gradient(135deg, #6e00ff, #00d4ff)の2色を変えると全体のトーンが変わります。ピンク〜オレンジ系(#ff006e, #ff8c00)にすると夕焼け玉虫感になります - パルスのリズム:
animation: irisPulse 4sの秒数で波動の速さを制御します。2sにすると慌ただしく、8sにするとゆったりした呼吸感になります - hue-rotateのステップ:
@keyframes内のhue-rotateの値を120deg間隔から変えると色の変化パターンが変わります
Chrome Sheen(クローム・シーン)
シルバークロームの金属光沢を表現するボタン。ホバーするとシーン(光の筋)がスライドし、ほんのりカラーシフトが発生します。虹色や高彩度の演出とは逆方向の「抑制されたメタリック感」で、スタイリッシュなビジネス系・ガジェット系サイトのCTAとして使いやすい1本です。
linear-gradient で明度の高い白〜シルバーのグラデーションを組み、通常時は静止。ホバーで background-position が右にスライドすると同時に、filter: hue-rotate(30deg) でごくわずかな色みが乗ります。animation: sheenSlide がホバー中に一度だけ走り、光の筋がボタンを横切る演出を作ります。文字色は暗色(#222)にすることで、明るい金属面の上でのコントラストを確保しています。
See the Pen Chrome Sheen by BaseKENT (@basekent) on CodePen.
調整方法
- 金属色のトーン:
linear-gradientの#8a8a8a/#f8f8f8/#ffffffを全体的に黄みよりの値(#a09060/#f8e880)に変えるとゴールドクロームになります - ホバー時の色み:
filter: hue-rotate(30deg)の角度を変えます。60degにすると緑がかった軍用メタル感、200degにするとブルーチタン感になります - 光の筋の速度:
animation: sheenSlide 0.8sの秒数を変えます。0.4sにすると素早くフラッシュする演出になります
5種類を使い分けるとしたら、こんな基準で選ぶと迷わない。
- Rainbow Shift → ページに1つだけ置く「主役のCTAボタン」
- Prism Hover → クリック率を上げたいキャンペーン・LP系ボタン
- Holographic Foil → 高級感・アート感を出したいブランドサイト
- Iridescent Pulse → SF・ゲーム・テック系UIの常時アクティブなボタン
- Chrome Sheen → 落ち着いたビジネス系でも使えるメタリック系
5本のうち4本は「暗背景向け」の設計になっています。白背景のコーポレートサイトに使う場合は Chrome Sheen か、Rainbow Shift の背景色を調整する形が最もなじみやすい。ホログラム系は「1ページに1本」がデザインとして成立する密度感です。
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