Webサイトの制作やブログのカスタマイズを行う際、皆さんはどうやって作業を始めていますか? 要件を聞いて、いきなりエディタを開いてHTML/CSSを書き始めたり、PhotoshopやFigmaでカンバスを作ってデザインを作り始めたりしていませんか?
実はこれ、過去の私がよくやっていた失敗パターンです。頭の中にフワッとした完成図があるだけで手を動かし始めると、途中で「あれ、このセクションの余白どうするんだっけ?」「スマホ表示にした時、この要素はどこに落ちる?」と手が止まり、結果的にコードを何度も書き直すハメになります。
「コーディングのスピードは、キーボードに触れる前の『設計』で9割決まる」
これは私が長年Web制作をやってきて痛感している事実です。ワイヤーフレームや、複雑なJavaScriptのロジック、CSSのクラス設計などは、PC上でウンウン唸るよりも、一度「手書き」で外部に出力してしまった方が圧倒的に早く整理できます。
今回は、クリエイターの思考を邪魔せず、UI設計やアイデア出しを劇的に捗らせてくれる「ドット方眼ノート」と「電子メモ」を厳選して4つご紹介します。
1. UI設計のための広大なカンバス:マルマン ニーモシネ A4 ドット方眼
Webサイトのワイヤーフレームを描くとき、無地のノートだと文字が斜めになったり、横罫線だと縦のレイアウトが描きにくかったりしますよね。そこでおすすめなのが「ドット方眼」です。
国産ノートの最高峰とも言える「ニーモシネ」のA4サイズは、UI設計において最強のカンバスになります。5mm間隔で打たれた薄いグレーのドットは、直線を引くときの完璧なガイドになりつつ、描いたスケッチの邪魔をしません。
A4という大きなサイズは、PCモニターの横幅を想定したレイアウトを描いたり、ユーザーの視線移動(Zの法則など)を矢印で書き込んだりするのに最適です。また、上部にミシン目が入っており、きれいに切り取ることができるため、書き終わった構成案をスキャンしてチームに共有したり、デスクの壁にマステで貼ってコーディング時の見本にしたりと、実務に直結する使いやすさが魅力です。
2. キーボードの隙間に置ける相棒:ロディア ドットパッド No.16(A5サイズ)
「A4ノートを開くスペースがデスクにない」「もっと気軽に、コンポーネント単位のデザインをメモしたい」という方には、世界中のクリエイターから愛される「ロディア」のドットパッドをおすすめします。
A5サイズ相当のNo.16は、キーボードと手前のスペースにすっぽり収まる絶妙なサイズ感です。私はコーディング中、「このボタンのホバー時のアニメーション遷移」や「複雑なCSS Gridの配置ルール」など、頭の中のメモリから溢れそうな一時的な情報を、ササッとこのロディアに書き出しています。
表紙を裏側に折り返せるので場所を取らず、書き終わったらピリッと破って捨てる。この「使い捨ての思考ツール」としての軽快さは、一度使うと手放せなくなります。紙質も非常に良く、ボールペンでもサインペンでもスラスラと心地よく走るため、ストレスフリーです。
3. アナログとデジタルの完璧な融合:Rocketbook(ロケットブック) エバーラスト
手書きの良さは分かっているけれど、「紙のノートは後から検索できないし、ゴミが増えるのが嫌だ」というデジタル派のあなたには、この「スマートノート」が最適解です。
Rocketbookは、専用のペンで書き、濡れたティッシュなどで拭き取れば「何度でも繰り返し使える」という魔法のようなノートです。しかし、真の価値はそこではありません。
専用のスマホアプリでページをスキャンすると、瞬時に歪みを補正し、PDFやJPEGとして、Google DriveやNotion、Slackなど、あらかじめ設定したクラウドサービスへ自動で振り分けて保存してくれます。
「クライアントとの打ち合わせで描いた構成案を、その場でスキャンしてSlackの共有チャンネルに飛ばし、ノートの文字は消す」。この流れるようなワークフローを構築できるのはRocketbookだけです。紙の消費をゼロにしつつ、手書きの柔軟性を維持できる、まさに現代のクリエイター向けデバイスです。
4. 起動時間ゼロの無限メモ帳:キングジム 電子メモパッド ブギーボード BB-14
最後は、さらに手軽さを極めた純粋な「電子メモパッド」です。
Web制作をしていると、「ちょっとした計算」や「一時的なID/パスワードのメモ」、「電話での伝言」など、5分後には不要になるような情報がたくさん発生しますよね。そのたびにPCのメモ帳アプリを立ち上げたり、裏紙を探したりするのは地味なタイムロスです。
ブギーボードは、付属のスタイラスペンでスラスラ書き込み、ボタン一つで一瞬にして画面をクリアできる電子メモです。A6サイズ(文庫本サイズ)のBB-14は、デスクの片隅に置いておくのにぴったり。
画面が光らないので目への負担が全くなく、バッテリーもボタン電池1個で約3万回の消去が可能です。私はこれを「脳の外部ストレージ」として活用しており、コードの構造で迷った時のちょっとしたロジックツリーを書くのにも重宝しています。
まとめ:手を動かす前に、脳をダンプ(出力)しよう
今回は、コーディングやデザイン前の「思考の整理」に役立つツールを4つご紹介しました。
- ニーモシネ A4 ドット方眼(全体設計に最適な広大で高品質な紙)
- ロディア ドットパッド(デスクの隙間で活躍する使い捨ての思考ツール)
- Rocketbook(手書きの構成案を即クラウド化するスマートノート)
- ブギーボード(ゴミを出さない、起動ゼロ秒のデジタルメモ)
「早く完成させなきゃ!」と焦る時ほど、一度モニターから目を離し、ノートやメモパッドにペンを走らせてみてください。
UIの構造やCSSのクラス名、処理の順番を事前に整理しておくだけで、その後のタイピング速度は劇的に上がり、バグや修正の手間も大幅に減らすことができます。あなたに合った「設計の相棒」を見つけて、よりスマートな制作フローを手に入れてくださいね。

