カフェに着いて、さあ作業しよう。バッグを開けると、充電器のケーブルがマウスに絡まり、イヤホンケースの下にペンが挟まっている。名刺入れはどこにいった。あ、底に沈んでた。
こんな「バッグの中カオス問題」、フリーランスあるあるじゃないですか?
自宅のデスクはこだわって整えているのに、持ち運ぶ瞬間にすべてが崩壊する。しかも午前中はカフェで作業、午後はクライアント先へ直行……となると、バッグ選びの条件が意外とシビアなんです。PCが安全に入るのは当たり前。ガジェット類を整理できて、撥水性があって、スーツにも私服にも合う。そんな「ちょうどいい」が意外と見つからない。
筆者は普段、Web制作案件を複数並行で回しているフリーランスです。週の半分はカフェか自宅、残り半分はクライアント先。MacBook Pro、充電器、マウス、イヤホン、名刺入れ、折り畳み傘。毎日これだけの荷物を持って移動しています。
そんな生活の中で、実際に現場で使い比べてきたバックパックを3つ紹介します。
800gという驚異の軽さで肩がラク。カフェ作業メインの人に:Incase City Compact Backpack
カフェを転々とする働き方をしていると、バッグの重さが地味に効いてきます。Incase City Compact Backpackは本体わずか800g。ペットボトル1.5本分くらいの軽さです。
「軽い=頼りない」と思うかもしれませんが、PC収納部は360度クッションで包まれていて16インチまで対応。MacBook Proがすっぽり入ります。Apple公認ブランドなので、その辺りの設計は抜かりない。
トップポケットの内側が起毛素材になっていて、スマホやサングラスが傷つかないのも気が利いています。容量は19Lで、1日分の作業道具なら十分。見た目もシンプルで、ジャケットにもパーカーにも合います。
ただし、容量19Lは「ちょうど」であって「余裕」ではない。折り畳み傘とペットボトルを入れた日に書類を追加でもらうと、もうパンパン。着替えを持ち歩く出張には完全にキャパオーバーです。あくまで「今日は身軽に動きたい」という日のバッグ。
実売価格は1万円台前半〜2万円前後。この軽さと作りで考えると、かなりコスパが良い。
15インチPC+1泊出張の荷物もまとめて放り込める万能選手:THE NORTH FACE シャトルデイパック
「ノースフェイスでしょ、知ってるよ」と言いたくなるかもしれません。でも、シャトルデイパックがビジネスリュックの定番になっている理由は、一度使うと分かります。
まず、24.5Lの容量。PC、充電器、マウス、名刺入れ、折り畳み傘、さらに着替えのシャツまで入ります。急な宿泊にも対応できるキャパシティ。それでいて重さは約980gと1kgを切っています。
内部の蛇腹式オーガナイザーが秀逸で、ケーブル類やペン、カードケースをそれぞれのポケットに分けて収納できます。バッグの中がカオスになる問題、これで8割は解決する。
止水ファスナーを採用しているので、小雨程度ならPCを守れます。先日、急な雨の中20分ほど歩いてクライアント先に向かいましたが、中身は無事でした。ただし長時間の豪雨は浸水するので、別途レインカバーがあると安心。素材は1050Dコーデュラバリスティックナイロンで、数年使い倒しても型崩れしにくい。
一つ気になる点は、ショルダーストラップの素材がやや滑りやすいこと。薄手のシャツやジャケットの日にずり落ちてくることがあります。気になる人は、チェストストラップを締めて使うのがおすすめ。
価格は定価28,600円、セール時で約2万円。この品質なら長く使えるので、投資として悪くありません。
ガジェットの「住所」を全部決められる。整理狂のためのバッグ:Aer City Pack Pro 2
サンフランシスコ発のAerは、日本ではまだ知名度が高くないブランドです。でも、バックパック好きの間では「都市型フリーランスの最適解」として知られています。
City Pack Pro 2の最大の特徴は、フラットオープン構造。ファスナーを大きく開くとスーツケースのようにパカッと開きます。カフェのテーブルでバッグを開けて中身を探す……あの「発掘作業」が不要になる。初めて使ったときは、充電器を出すのに5秒かからなかったのが衝撃でした。
ガジェット用のポケットが非常に多く、充電器・マウス・ケーブル・USBハブ、それぞれに「住所」を決められます。整理好きには刺さるはず。PC収納は16インチ対応で、クッションも十分。
素材は1680Dコーデュラバリスティックナイロン。これは軍用にも使われるほどの耐久性です。YKKジッパーを採用しており、開閉のストレスもゼロ。
唯一の弱点は重さ。約1,320gあるので、Incaseの800gと比べるとズッシリきます。PC+充電器+マウス+水筒を入れると総重量が4kgを超えてくるので、肩が凝りやすい人は注意。ただ、この重さの分だけ中身は守られている。トレードオフですね。
価格は約39,600円。正直、バッグに4万円は高い。でも毎日使うものだから、「1日あたり100円ちょっと」と考えると、悪くない投資です。
まとめ:バッグは「第二のデスク」
今回紹介した3つをおさらいします。
- Incase City Compact Backpack → 800gの軽さ重視。カフェ中心で身軽に動きたい人向け。ただし容量は最小
- THE NORTH FACE シャトルデイパック → 24.5Lの万能型。出張もこなす安心の大容量。迷ったらまずこれ
- Aer City Pack Pro 2 → 整理力最強。ガジェットを多く持ち歩く人のための本命。重さは覚悟
デスクの上は整理しているのに、移動した瞬間にすべてが崩壊する。それは「第二のデスク」であるバッグに投資していないから。
選ぶ前に一つおすすめしたいのが、今のバッグの中身を全部出して並べてみること。「こんなに持ち歩いてたのか」と驚くはずです。そこから本当に必要な容量が見えてくるし、自分に合ったバッグのサイズ感も分かります。
自分の働き方に合ったバッグを選ぶだけで、カフェに着いてから作業を始めるまでの時間が変わる。「あれどこだっけ」がなくなるだけで、1日のストレスがかなり減ります。

