真夏の外で地図を見ていたら、スマホが持てないほど熱くなった。画面に「温度が高くなっています」のような表示が出て、使えなくなった。
こういうとき、保冷剤を当てたり、冷蔵庫に入れたりしたくなります。 でも、それがいちばんやってはいけない冷やし方です。
この記事では、スマホが熱くなる理由、正しい冷やし方、やってはいけないことを順番にまとめます。冬にスマホの電池が急に減る話の、ちょうど反対側です。
スマホは、35℃を超えると苦手になる
スマホのメーカーは、使ってよい周りの温度を、おおむね0〜35℃としています。
真夏の日なたや、閉め切った車の中は、この温度をかんたんに超えます。
周りが暑いうえに、スマホ自身も動くと熱を出します。熱がこもると、スマホは自分を守るために動きを制限しはじめます。
- 画面が暗くなる
- 動きが遅くなる
- 充電が止まる、遅くなる
- カメラのフラッシュが使えなくなる
- 「温度が高い」という表示が出て、緊急通報以外の操作ができなくなる
故障ではなく、スマホが熱から身を守っている状態です。
熱くなりやすい場面
- 炎天下で、地図や動画、ゲームを使う
- 車のダッシュボードに置いて、ナビに使う
- 充電しながら使う
- 厚いケースや手帳型ケースをつけたまま
- 閉め切った車の中に置いたまま
いちばん危ないのは、夏の車内に置きっぱなしにすることです。駐車中の車内は、短い時間でもかなりの高温になります。
熱くなったら、この順番で

1. 使うのをやめる
まず、画面を消して、操作をやめます。 動かしているあいだは、熱を出し続けます。
2. 充電をやめる
充電していたら、ケーブルを抜きます。 充電中は電池が熱を出すので、熱いうちに充電を続けるのはよくありません。
3. ケースを外す
ケースが熱を閉じ込めています。 外すだけで、熱が逃げやすくなります。
4. 日陰の、風の通るところに置く
直射日光の当たらない、涼しい場所に置きます。
扇風機やうちわの風を当てるのは効果があります。エアコンの効いた部屋に入るのもいい方法です。
ゆっくり冷ますのがポイントです。10〜20分ほど待つと、たいていは元に戻ります。
やってはいけない冷やし方

保冷剤を当てる
いちばん多い失敗です。
熱いスマホに冷たいものを当てると、スマホの中で結露が起きることがあります。冷たいコップの外側に水滴がつくのと同じことが、スマホの中で起きるわけです。
中に水がつくと、電子部品がショートして壊れることがあります。 水にぬらしたのと同じような状態です。
冷蔵庫や冷凍庫に入れる
保冷剤と同じ理由で、結露が起きやすくなります。 急に冷やすのは、どんな方法でも避けてください。
水をかける
防水のスマホでも、熱いときに水をかけるのはやめてください。 防水は「ふつうの温度で、ふつうに使う」ことを前提にしています。
熱いまま充電を続ける
電池の劣化が進み、ふくらむ原因になります。
電池がふくらんだら、すぐ使うのをやめる
熱にさらされ続けると、スマホの電池がふくらんでくることがあります。
- 画面が浮いてきた、すき間ができた
- 背面がふくらんで、机に置くとがたつく
- 焦げたようなにおいがする
こうなったら、使うのも充電するのもやめて、押したり曲げたりしないでください。 早めに、購入したお店やメーカーの窓口に相談してください。
電池が劣化しているかどうかの見かたは iPhoneのバッテリー消費が激しい原因と今すぐできる設定 にまとめています。
モバイルバッテリーも、車に置かない
モバイルバッテリーも、スマホと同じ種類の電池を使っています。
夏の車内に置きっぱなしにすると、ふくらんだり、発火したりするおそれがあります。実際に、車内に置いたモバイルバッテリーから火が出た事故も起きています。
車を降りるときは、スマホもモバイルバッテリーも一緒に持って出る。 これを習慣にしてください。
熱くしないための習慣
- 炎天下では、長時間の動画やゲームを控える
- 車のナビに使うときは、エアコンの風が当たる場所にホルダーをつける。ダッシュボードの日なたは避ける
- 充電しながら重いアプリを使わない
- 夏は、手帳型など厚いケースをはずすのも一案
- 使っていないアプリを閉じる
動きが重いと感じたときの見直し方は スマホの動作が遅い・重い時の対処法 にもまとめています。
冬は「冷えすぎ」、夏は「熱くなりすぎ」
スマホの電池は、寒すぎても暑すぎても苦手です。
冬は冷えて電池の残りが急に減ったり、電源が落ちたりします。夏は熱がこもって、動きが制限されます。
どちらの季節も、急に温めたり、急に冷やしたりしないのは同じです。冬の対処は 冬にスマホの電池が急に減る・電源が落ちる原因と対策 にまとめています。
まとめ
- スマホを使ってよい周りの温度はおおむね0〜35℃
- 熱くなると、スマホは画面を暗くする・充電を止めるなどして自分を守る
- 熱くなりやすいのは炎天下の動画やゲーム、ナビ、充電しながら、厚いケース
- いちばん危ないのは夏の車内に置きっぱなし
- 熱くなったら使うのをやめる→充電をやめる→ケースを外す→日陰で風に当てる
- ゆっくり冷ます。10〜20分でたいてい戻る
- 保冷剤・冷蔵庫・冷凍庫はだめ。中で結露して壊れることがある
- 防水でも、熱いときに水をかけない
- 熱いまま充電を続けない。電池がふくらむ原因になる
- 画面が浮く、背面がふくらむ、焦げたにおいがしたらすぐ使うのをやめて相談する
- モバイルバッテリーも車に置かない。発火のおそれがある
- 冬も夏も、急に温めたり冷やしたりしない

