マウスを動かさなくていい、という快感。トラックボールマウス3選

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トラックボールマウス3選 Logicool M575S MX ERGO S Kensington SlimBlade Pro

Web制作を始めた頃から、ずっとマウスを使い続けていました。1日に何時間もマウスをデスクの上で動かして、コードを書いて、デザインツールで細かい修正をして、また動かす。肩が重くなるのは長時間作業のせいだと思っていました。腕がじわじわ痛くなるのも、仕事量の問題だと。でも原因の半分は、マウスの動かし方そのものにあった──トラックボールに変えてから、そう気づきました。

トラックボールはマウスを動かしません。手は固定したまま、親指か人差し指でボールを転がしてカーソルを操作します。腕・肩・手首を大きく動かす必要がない。慣れるまでに1〜2週間はかかりますが、その壁を越えたら元のマウスには戻れなくなります。腱鞘炎気味だった右手首が楽になっただけでなく、カーソルの移動が速くなったぶん作業のテンポ自体が変わりました。「集中が途切れる前に次の操作が終わっている」という感覚が、8時間作業の後の消耗に確実に出ています。今回はそのトラックボールを3種紹介します。

目次

まず試してみる、の選択肢:Logicool M575S

トラックボール入門機として最も選ばれているモデルです。親指でボールを操作するタイプで、本体の形状自体は通常のマウスと大きく変わらないため、切り替え時の違和感が最小限に抑えられます。Bluetooth接続またはUSBレシーバー接続の両方に対応しており、最大3台のデバイスをペアリングして切り替えられます。

スクロールホイールはクリックレスでヌルっと動くFreeSpin設計が採用されており、長いページの上下移動が楽になります。「腕を動かすのが疲れる」「肩が凝る」という入口の悩みを解消するには十分な性能です。このM575Sで1〜2ヶ月使ってみて、「もっと本格的に使い続けたい」と感じた人がMX ERGO Sに乗り換えるというルートが多いです。最初に1台試してみるなら、まずM575Sから始めるのが現実的です。

「これ以外に戻れない」になった上位機:Logicool MX ERGO S

M575Sを経て「トラックボールを本格的に使い続ける」と決めた人が行き着く機種です。最大の特徴は傾斜調整機能で、本体底面のヒンジで0度(水平)と20度の2段階に切り替えられます。この「少し傾いた状態」が手首を自然な角度に保ち、長時間使い続けても疲れにくくなります。

ポインター精度の切り替えスイッチも搭載されていて、Figmaや写真レタッチで細かい作業をするときに高精度モードに切り替えられます。USB-C充電で充電しながら使用でき、バッテリー切れで作業が止まることもありません。MX Master 3との組み合わせで複数PCのカーソルをシームレスに移動させるFlow機能にも対応しており、マルチPC環境のデザイナーにも向いています。価格帯はM575Sの2〜3倍ですが、周りの制作仲間に勧めて後悔したという話を一度も聞いたことがない製品です。

親指型が合わなかった人へ:Kensington SlimBlade Pro

M575SもMX ERGO Sも親指でボールを操作しますが、このKensington SlimBlade Proは人差し指・中指・薬指の3指でボールを包んで操作する「大玉タイプ」です。指の使い方がまったく異なるため、「親指型トラックボールが合わなかった」という人に試してほしい選択肢です。

ボール直径が57mmと大きく、少ない操作量で画面の端から端まで移動できるため、27インチ以上の大型モニターとの相性が特に良いです。スクロールホイールを持たず、ボールを回転させることでスクロールに対応しています。初日は「スクロールがボールで?」と戸惑いましたが、3日もすれば慣れて、むしろ手を動かす範囲が小さくて済むことに気づきます。ドライバーソフトのカスタマイズ性が高く、ボタンへの機能割り当てが細かく設定できます。Mac・Windowsともに対応していて、複数端末を切り替えて使うフリーランスの環境にも馴染みます。

まとめ:手は止まっていても、仕事は進んでいく

  • Logicool M575S:まずトラックボールを試したい人向け。通常マウスから乗り換えやすい形状で、入門コストが最も低い
  • Logicool MX ERGO S:1日6時間以上の長時間作業、または手首・肩の疲れを本気で解消したい人向け。M575Sで「続けたい」と感じたらここへ
  • Kensington SlimBlade Pro:親指型が合わなかった人、または27インチ以上の大型モニターを使っている人向け。3指操作と大玉の組み合わせで画面移動が格段に速くなる

M575Sで試して、MX ERGO Sに乗り換えてから2年以上経ちます。腕を机の上でほとんど動かさなくなった結果、疲れ方が変わっただけでなく、作業のテンポそのものが上がりました。カーソルが思ったところへすぐ届くと、次の判断を下すまでの間が詰まるんです。最初の2週間は慣れなくて辛いです。でも慣れてから元のマウスを使うと、今度は「こんなに腕を動かしていたのか」と驚きます。その驚きを体験したら、もう戻れません。

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実務で使える「動きのあるWebデザイン」をテーマに、コピペで実装できるCSSアニメーションやコードスニペットを発信中。
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