友だちがもらっていると聞いてきたのか、ある日、子どもに「お小遣いがほしい」と言われる。
いつから渡せばいいのか。いくらが普通なのか。毎月決まった額か、お手伝いのごほうびか。考えはじめると、意外と決めることが多いんです。
この記事では、始める時期、金額の目安、渡し方3つ、そして最初に決めておくことをまとめます。
いつから始める?
目安は、小学校に入るころ
お小遣いを始める時期は、家庭によってさまざまです。多いのは、小学校に入るころです。
始めどきのサインは、次のようなものです。
- 数字が読めて、簡単な足し算・引き算ができる
- ほしいものを、自分で選べる
- 「お金を払うと、ものが手に入る」がわかっている
この3つがそろえば、年齢にかかわらず始めて大丈夫です。
あせって始めなくていい
まわりより遅くても、困ることはありません。子どもが「お金を使ってみたい」と言い出したときが、いちばんのタイミングです。
いくら渡す?

学年別の目安
金融広報中央委員会の調査では、月1回お小遣いをもらっている子どもの金額(中央値)は、次のとおりでした。
| 学年 | 1か月の金額(中央値) |
|---|---|
| 小学校 低学年 | 500円 |
| 小学校 中学年 | 500円 |
| 小学校 高学年 | 1,000円 |
| 中学生 | 2,000円 |
ただし、この調査は少し前のものです。 物価も子どもの遊び方も変わっているので、「このくらいが多かった」という目安として見てください。
金額は「何を自分で払うか」で決める
金額を決めるときは、相場より「お小遣いで何を買うか」から考えるほうが、うまくいきます。
- お菓子や小さなおもちゃだけ → 少なめでいい
- 文房具も自分で買う → その分を足す
- 友だちと出かけるときのお金も含める → さらに足す
お小遣いで買うものを決めずに渡すと、「足りない」「それは別にちょうだい」が続きます。 金額よりも、こちらを先に決めておくのが大事です。
渡し方は3つ

1. 定額制:毎月決まった額を渡す
毎月1日に500円のように、決まった日に決まった額を渡す方法です。
- よいところ:やりくりを覚えやすい。「今月はがまんして、来月まとめて買う」ができる
- 気をつけるところ:最初のうちは、もらった日に使い切ってしまうこともある
いちばん多い渡し方で、迷ったらまずこれで始めるのがおすすめです。
2. 報酬制:お手伝いをしたら渡す
お風呂掃除1回で50円のように、お手伝いに応じて渡す方法です。
- よいところ:働くとお金がもらえる、というしくみがわかる
- 気をつけるところ:お金がもらえないとお手伝いをしない、となることがある
家族として当たり前にやること(自分の片づけなど)は、お金の対象にしないほうがいいです。
3. 必要なときに渡す
ほしいものがあるたびに、相談して渡す方法です。
- よいところ:むだづかいが起きにくい
- 気をつけるところ:子どもが自分でやりくりする経験ができない
小さいうちや、始めたばかりのころに向いています。
組み合わせてもいい
定額制を基本にして、特別なお手伝いのときだけ少し足す、のような組み合わせもよく使われます。家庭に合うやり方を選んでください。
最初に決めておくこと
何をお小遣いで買うか
いちばん大事なのがここです。「お菓子とおもちゃはお小遣い、文房具と服は親が買う」のように、線を引いておきます。
渡す日
毎月1日、給料日のあとなど、日を決めます。渡し忘れると、子どもはがっかりしますし、やりくりの練習にもなりません。
足りなくなったときの前借り
前借りはしない、と決めておくのがおすすめです。足りなくなって困る経験も、大事な練習です。
お小遣い帳をつけるか
低学年のうちは、もらった額と使った額を書くだけの簡単なもので十分です。続かなくても、財布の中身を一緒に数えるだけで、お金の感覚は育ちます。
決めたことは、紙に書いて貼っておく
ルールは、子どもと一緒に話して決め、紙に書いて見えるところに貼っておくと、あとでもめません。
お小遣いで、子どもが失敗したら
使い切っても、追加しない
もらった日に全部使ってしまい、「もう少しちょうだい」と言われることもあります。ここで追加で渡さないのが大切です。
「次のお小遣いの日まで、がまんしようね」。この経験が、いちばんのお金の勉強になります。
使い道には、口を出しすぎない
親から見て「むだだな」と思う買い物も、ルールの範囲なら、本人に任せます。 「買わなきゃよかった」と自分で気づくことが大事です。
お年玉は、別に考える
お年玉は、毎月のお小遣いよりずっと大きな金額になります。一部だけを自由に使えるようにして、残りは貯金するなど、別のルールを決めておくと安心です。お年玉の相場は お年玉の相場はいくら? にまとめています。
スマホのお金にも、ルールを
子どもがスマホやゲームを使うようになると、アプリやゲームの中での課金も、お小遣いと同じように考える必要があります。
課金はお小遣いの範囲で、勝手に支払いができないよう設定しておくなど、早めに決めておくと安心です。設定のしかたは 子どものスマホデビューで最初にやる設定 を、小学校入学前の準備は 小学校の入学準備 も参考にしてください。
まとめ
- 始める時期は小学校に入るころが多い。数字がわかり、ほしいものを選べれば大丈夫
- 金額の目安(中央値)は低・中学年500円、高学年1,000円、中学生2,000円
- 調査は少し前のものなので、目安として見る
- 金額は「お小遣いで何を買うか」から決める
- 渡し方は定額制・報酬制・必要なときに渡すの3つ。迷ったら定額制から
- 当たり前のお手伝いは、お金の対象にしない
- 買うものの範囲・渡す日・前借りの有無を最初に決める
- ルールは紙に書いて貼っておく
- 使い切っても追加で渡さない。使い道に口を出しすぎない
- お年玉は別のルールで
- アプリやゲームの課金もお小遣いのルールに入れておく

