「なんとなく触れる」から抜け出す。Figmaで広がるUIデザインの本3選

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「なんとなく触れる」から抜け出す。Figmaで広がるUIデザインの本3選

Figmaを日常的に使っているのに、「使いこなしている」とは言い切れない——そんな感覚、ありませんか。

バナーを作る、LPをデザインする、それはできる。でもUIコンポーネントの整理やオートレイアウト、チームライブラリとなると手が止まる。クライアントからアプリのUI制作を打診されたとき「自分にできるだろうか」と迷う。そのくせFigmaは毎日起動していて、なんとなく操作はできる。中途半端にできるから、何が足りていないのかもよく分からない——そういうループに入っていました。

かつての私もまったく同じでした。Figmaを「DTPツールの代わり」として使っていて、プロトタイプ機能は名前を知っているだけ。コンポーネントは手動で複製し、バリアントは触ったことがない。それでも仕事は回っていたので、「まぁいいか」と数年間先延ばしにしていました。ある案件でアプリのデザインを任されそうになったとき、初めて自分の「なんとなく」の限界に気づきました。

この記事では、Figmaを「なんとなく」から「使いこなせる」に引き上げてくれる書籍を3冊紹介します。ポイントは選書の順番です。「①UIを設計する思考 → ②Figmaで設計を実践 → ③チームと資産を構築する」という段階を踏める3冊を選びました。世の中に「Figma本」は多いですが、この3冊は「ツールの使い方を覚える本」ではなく「UIデザイナーとして仕事の幅を広げる本」として機能します。

目次

UIを「作る」ことの意味が変わる:UIデザインの教室

Figmaをハンズオン形式で学びながら、UIコンポーネントの設計原則・オートレイアウト・バリアブルを実践的に理解していく一冊です。単なるツール操作の解説に留まらず、「なぜこのコンポーネントをこう組むのか」という設計思想まで踏み込んでいるのが特徴。読み終えると「Figmaの使い方」ではなく「UIの作り方」が身につきます。

バナーやLPではなく、インターフェースを設計する仕事を受けていきたいなら、まずここから始めるのが最短ルートだと感じました。コード変数との連携(バリアブル)にも触れているので、Figmaの最新機能についていけていないと感じている方にも向いています。この本を読んで変わったのは、コンポーネントを「毎回作るもの」ではなく「設計して積み上げるもの」として見られるようになったことです。「UIコンポーネントって何から整理すればいいの?」という状態から抜け出すために、最初に手に取ってほしい1冊です。

設計思想からFigmaに落とし込む:Figmaで学ぶUI/UXデザイン入門

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UIデザインはFigmaの操作だけではありません。「ユーザーにとって使いやすいとはどういうことか」という設計思想を持って初めて、Figmaは本当の意味で使いこなせます。この本は、ユーザー体験設計の考え方とFigma操作を並行して学べる構成が特徴的で、ワイヤーフレームの作り方から情報設計、プロトタイプのつなぎ方まで一気通貫で習得できます。

「デザインの見た目は作れるが、使いやすさを考えて設計したことがない」という方に特に刺さる内容です。UIの納品物がビジュアルだけでなく、インタラクション・フローまで含むようになってきている現在、この視点を持つかどうかで仕事の受注範囲が変わります。読んだ後の変化は明確で、クライアントとのデザインレビューで「なぜこのUIにしたか」を説明できるようになったのが一番の収穫でした。Figmaを「作るツール」から「考えるツール」として使いたい人に届けたい1冊です。

コンポーネントが分かると世界が変わる:デザインシステムの作り方 Figmaコンポーネント設計入門

Figmaを「1案件で使うツール」ではなく「複数案件・チームで共有する資産」として運用したい人向けの一冊です。コンポーネント設計・スタイルガイド・チームライブラリの作り方をFigmaで実践しながら学べます。「同じボタンを毎回作り直している」「デザインの一貫性がバラバラになってしまう」という悩みの根本を解決してくれます。

複数の案件を並行して持つフリーランスや、クライアントに引き渡しやすいデザインデータを作りたい人に特に向いています。この本を読んでから、案件ごとにFigmaファイルを作り始める前に「コンポーネント設計書」を書くようになったのが変化として大きい。デザインシステムという概念を初めて学ぶ人にも、Figmaを使った具体的な実装例で理解しやすくなっています。「再現性のあるデザイン」を出し続けられるデザイナーになりたい人への一冊です。

まとめ:「なんとなく触れる」から「設計できる」へ

Figmaを毎日使っていても、UIを設計できる人は少ない。「触れる」と「設計できる」の間には、思った以上に大きな溝があります。今回紹介した3冊は、その溝を埋めるための地図です。

  • UIデザインの教室 → UIコンポーネントの設計思想・オートレイアウト・バリアブルを体系的に学ぶ
  • Figmaで学ぶUI/UXデザイン入門 → 設計思考とFigma操作を同時に習得する
  • デザインシステムの作り方 → 複数案件・チームで使えるFigma資産を構築する

読む順番は上から。Figmaをゼロから体系化したい人は①から、UX設計の視点を先に身につけたい人は②から入るのが合っています。③はある程度Figmaを触れる人が「次のステージ」として読む本です。

バナーとLPだけで終わりにしたくないなら、次の1冊を選んで読み始めてみてください。「なんとなく」を抜け出す日は、案外すぐやってきます。

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実務で使える「動きのあるWebデザイン」をテーマに、コピペで実装できるCSSアニメーションやコードスニペットを発信中。
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