小学校の学級経営がうまい先生はいるものです。子供の心をつかむのがうまい先生。保護者からの信頼が厚い先生。そんな先生たちはどんなことに気をつけているのでしょうか。
本記事では、学級経営がうまい先生が気をつけているポイントを紹介します。
小学校の学級経営がうまい先生が気をつけているポイント
実際に、小学校の学級経営がうまい先生が気をつけているポイントは以下の通りです。
- 笑顔と清潔感は毎日絶やさない
- 放課後に机を整え、ホウキで掃き、教室環境を整える
- どんなことも理由を説明する
- 口だけじゃなくやってみせる
- 先生の本音を話す
- 約束はその場でメモする
- ちゃんと公平
- さりげなく褒める
- 子供を信じて頼む
- 昼休みにをきちんと確保して一緒に遊ぶ
- わかりやすく話す
- 授業がわかりやすい
- 完璧な先生じゃなくていい
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは、それぞれ実践しやすさの順に並んでいます。正直、重要度はどれも重要とも言えますし、クラスの特徴によって重要度は変わってくるので、どれが重要かどうかはあまり意識はしていません。
これらのポイントに気をつけて学級経営をしていくと、学級経営がうまくいくかもしれませんね。この後それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
笑顔と清潔感は毎日絶やさない
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「笑顔と清潔感は毎日絶やさない」です。
笑顔でいることは、子供や保護者さんからの信頼を得るためには必要な要素です。ただし、常に笑顔でいるのは気持ち悪いです。笑うときは顔をくしゃっとして笑ったり、会話をしているときは微笑んだり、表情の変化をつけると親しみやすくなるのでおすすめです。
清潔感も大切
清潔感も大切です。綺麗な服装を意識したり、髪の毛や髭、化粧など、派手すぎず不潔すぎないよう清潔感を常に意識しましょう。
なんだかんだ言ってもやはり外見の印象は、重要です。あまりに不潔な先生とは関わりたくなくなってしまうので気をつけましょう。
やっぱり見た目は大切!
放課後に机を整え、ホウキで掃き、教室環境を整える
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「放課後に机を整え、ホウキで掃き、教室環境を整える」です。
先生は毎日自分のクラスの教室環境を自分の手で整えましょう。子供たちが学校にいる間、清掃をしたり、机を整えたり、教室環境を整えたりすることは教育上大切です。
しかし、そればっかりにせず、先生自身の手で毎日必ず教室環境を整えましょう。いくつかのメリットがありますが、一番大切なのが「クラスの異変にいち早く気づける」からです。
クラスの異変にいち早く気づける
毎日、先生自身の手で子供たちの机に触り整えていくことで、子供の変化にいち早く気づくことができます。机の整頓状況は子供によって違いますが、精神的に不安定な子供はだんだんと机が汚くなります。
プリントがあふれてきたり、机の上が汚かったり、ずれていたり、そんなサインに気づくことができるのも、毎日机を整頓しているからこそです。
教室の掃除も放課後のルーティーンに入れてしまいましょう!
どんなことも理由を説明する
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「どんなことも理由を説明する」です。
先生から子供たちに、たくさんのことを話していくと思います。授業での話や、連絡事項、先生自身の話などたくさんです。
その中で、連絡事項などの場合は、きちんと理由も話しておきましょう。
例えば、校庭にある遊具の使い方が悪くて使い方の指導するときの場合を考えましょう。
指導内容だけの場合
ブランコを使うとき、ずっと長い時間使うのはやめましょう
指導内容+理由の場合
ブランコを使うとき、低学年から高学年までみんなが休み時間で遊べるように、ずっと長い時間使うのはやめましょう
このように理由を付け加えるだけで、子供が受ける印象が変わります。先生の出張などの場合も理由を話すことをおすすめします。
出張内容だけの場合
先生は明日の午後出張です。
出張内容+理由の場合
先生は明日の午後出張です。◯◯センターに行って、音楽の授業について勉強してきますね。
出張内容も言える範囲で説明してあげることで、子供の中でより先生への親密感が高まります。
口だけじゃなくやってみせる
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「口だけじゃなくやってみせる」です。
いわゆる有言実行ということです。いつも口だけの先生はよくないです。(先生に限った話ではないですが)
特に、子供たちに言って聞かせるときは、まず先生がやってみせることが大切です。あれを気をつけなさい、これを気をつけなさいというときは、先生も一緒に守りましょう。
授業では、先生が活動例を示したりしますよね。それと一緒です。
有限不実行は嫌われる
子供たちはちゃんと先生の話を聞いて覚えています。
あのとき先生〇〇って言ったのに全然やらないじゃん
って思われてしまうと、信用を失ってしまうので気をつけましょうね。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ。」はやっぱり大切ですね
先生の本音を話す
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「先生の本音を話す」です。
先生だって、疲れたときは疲れたって言っていいし、眠いときは眠いって言っていいんです。先生だからといって、完璧である必要はありません。
本音が見えない先生は、人間味を感じず、ロボットのように見えてしまいます。そんな先生とは信頼関係は結べないので、学級経営も難しくなってしまいます。
本音をちゃんと話して、人間味を出していきましょう。
先生のプライベートを話す
可能な範囲で先生のプライベートな話もしてみましょう。
- 趣味の話
- 昨日見たテレビの話
- 買い物の話
- 出かけた話
先生のそんな話を子供たちは聞きたがっています。先生のプライベートな話を聞くことだけでも、親密さを感じられるようになりますね。
先生の意外な一面を見せてあげましょうね
約束はその場でメモする
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「約束はその場でメモする」です。
先生は、学校生活の中で子供たちとたくさんの約束事をします。雑談の中での簡単な約束や、大切な要件の約束など、1日に何回も約束をします。
その約束をその場でメモすることが、実はとても重要なんです。
子供たちにとっては、先生がその場で約束をメモしてくれたことで、
きちんとわたしのことを大切にしてくれている
と、思ってもらえるようになります。
また、先生自身の約束忘れも防げるのでおすすめです。
なんでもメモをとる習慣を身につけるとのちのち楽です!
ちゃんと公平
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「ちゃんと公平」です。
子供たちは意外と公平性をよく見ています。同じようなことをしていても、「男子は怒られて、女子は怒られない」など、そんな男女で公平かどうかもきちんと見ています。
男女だけでなく、子供によって対応が違うと不信感が募ってきます。学級経営がうまくいかないどころか、学級崩壊に繋がりかねないので気をつけましょう。
悪いことに対してきちんと叱る
子供は自分自身は怒られたくないって思いますが、クラスメイトが悪さをしたときに、先生がきちんと怒ってくれないと不満というか不信感が残ってしまいます。
きちんと指導せず、なあなあでやり過ごしてしまうと、学級経営はもちろんうまくいきません。
ダメなものはダメと、きちんと公平に指導しましょう。
子供は意外と敏感なんですよね
さりげなく褒める
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「さりげなく褒める」です。
子供がいいことや素晴らしいことをしたときに、さりげなく褒めることが大切です。わざとらしく褒めたり、みんなの前でわざわざ褒めたりするのも、かえって逆効果です。
低学年のときはそういった対応でもいいかもしれませんが、中学年や高学年になるとそうもいきません。
また、わざとらしい褒め方は、子供にとっては子供扱いされているような、馬鹿にされているような感覚になるようです。
さらっと、本人だけに伝わるようにさりげなく褒めてみましょう。
気付いたときに、どんどんさらっと褒めてあげましょう
子供を信じて頼む
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「子供を信じて頼む」です。
ちょっとした用事もそうですが、日々の生活の中でも子供を信じて頼むことは大切です。普段の生活の中で、子供扱いするのではなくて、「きっとこの子たちならできる」って思っていましょう。
その思いは自然と子供たちに伝わるはずです。
学級経営も同じで、この子供たちならきっとできると思って、いろいろな実践をしてみましょう。
お互い信じるためには、まずは先生から信じていきましょう
昼休みにをきちんと確保して一緒に遊ぶ
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「昼休みにをきちんと確保して一緒に遊ぶ」です。
昼休みは、子供たちにとって一番大切な時間です。それをしっかり確保してあげましょう。
係活動の話し合いの時間とか、勉強の時間にしてしまうのはあまりよくありません。自由な時間を確保してあげましょう。
また、先生が一緒になって遊ぶこともオススメです。子供と先生の距離感を縮めるだけでなく、子供の意外な一面を見つけることもできます。
先生も大変かもしれませんが、子供と一緒に遊んでみましょう。
できることなら毎日遊べるといいですね
わかりやすく話す
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「わかりやすく話す」です。
話を端的にわかりやすく伝えることは、小学校の先生としての必須スキルです。そもそも子供相手に話をするわけですから、誰でもわかるような話し方を意識しましょう。
具体的には、以下のポイントを気をつけるとわかりやすくなります。
- 1文を長くしない
- 難しい言葉を使わない
- 具体例を示す
- 最後に質問を聞く
これらのことを意識して、話してみましょう。
わかりやすく話さないと、子供たちは全然聞いてくれないですからね
授業がわかりやすい
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「授業がわかりやすい」です。
やはり先生である以上、授業がわかりやすいことは大切です。学校生活の中で、多くの時間を占めるのが授業時間です。その時間がわかりにくく、つまらないものであれば1日が退屈になってしまいます。
授業力を身につけられるよう、日々精進していきましょう。
授業力を高めるには、書籍からの勉強も必要ですが、やっぱり多くの授業を見ることが大切です。校内で行われる研究授業に積極的に参加して、自分の技術にしてしまいましょう。
できるだけたくさんの授業を見ることがポイント
完璧な先生じゃなくていい
小学校の学級経営うまい先生が気をつけているポイントは「完璧な先生じゃなくていい」です。
最後は、先生は「完璧」である必要はないということです。先生だからしっかりしないと、という意気込みは大切ですが、実際そんな先生は人間味がなくロボットのようで、子供があまり近寄ってきてくれません。
好き嫌いがあったり、得意不得意があったり、そういう完璧でない部分も見せていきましょう。
先生だからといって、完璧じゃなくていいんです
まとめ
ここまで、小学校の学級経営がうまい先生が気をつけているポイントを紹介してきました。これらのポイントに気をつけて学級経営をしていくと、学級経営がうまくいくかもしれません。頑張ってみましょう。