教員を辞めて何に転職したいか悩んだときは、IT業界を選択肢に入れることをおすすめします。
ここでは、教員からの転職にIT業界がおすすめの理由と、未経験でも転職できるかどうかを紹介していきます。
未経験なのに不安
いくらIT業界がおすすめだと言われても、やはり未経験のIT業界に転職するのは不安ですよね。
教員をやりながらでもかんたんなITスキルを身につけられるし、未経験OKの求人もあるので、そこまで不安にならずに、考えてみてください。
教員からの転職先【IT業界】の魅力
ここでは、まずは教員からの転職先にIT業界をおすすめする魅力を紹介していきます。
将来性がある
教員は公務員なので安定している仕事です。
そのため、転職先も将来性があり安心できる業界がいいですよね。
IT業界は、今後も将来性があり安心して転職できる業界です。
AIなどが発達していて、将来が不安なIT業界と思われがちですが、やはり人の手は必要なものです。
データからも判断できる
2023年12月の有効求人倍率は4.4です。
つまり、1人に対して4件以上の求人があるということで、企業が採用を取り合っている状況です。
引用元:type
ChatGPTが話題になり、IT業界の将来が不安視され始めた2022年12月以降も有効求人倍率は減少していないので、IT業界の将来は安心できますね。
求人が多い
シンプルに求人数が多いということも魅力的です。
以下は、大手転職サイトのIT業界の求人数です。
転職サイト | 求人数 |
---|---|
マイナビ転職 | 3,466 |
duda | 88,367 |
リクナビNEXT | 28,697 |
勤務地や条件など指定していない状況ですが、かなりの求人数があることには間違いありません。
AIがIT業界を後押し
さらにAI技術が進歩したことも、IT業界を後押ししています。
AI技術によって自動運転技術や、ブロックチェーンなどIT関連の人手がどんどん必要になります。
AIによって仕事が奪われるのではなく、むしろどんどん仕事が生まれているのが実情です。
年収が高い
公務員の教員からの年収と比べると下がってしまいがちですが、比較的年収が高い業界です。
引用元:duda
ちなみに、教員の年収平均は約517万〜616万円です。
しかし、教員は時間外勤務が多いので、年収の数字だけを見て判断するかどうかはよく考えなければなりませんね。
在宅勤務・リモートワークも可能
IT業界をおすすめしたい大きな理由の一つに在宅勤務・リモートワークが可能な点があります。
コロナのとき、多くの会社で在宅勤務・リモートワークが取り入れられましたが、残念ながら教員はほとんど不可能でした。
在宅勤務やリモートワークができれば、家族の時間も作りやすく、新しい働き方ができますね。
未経験OKの求人もある
教員から未経験でIT業界に転職するのは不安だと感じるのは仕方のないことですが、未経験OKの求人もたくさんあります。
転職サイト | 求人数 | 未経験OK 求人数 |
---|---|---|
マイナビ転職 | 3,466 | 1,860 |
duda | 88,367 | 21,650 |
リクナビNEXT | 28,697 | 8,816 |
もちろん、通常の求人よりも数は少なくなりますが、十分な数の求人があるので安心して大丈夫です。
教員からIT業界に転職しやすい理由
ここではさらに、教員からIT業界に転職しやすい理由を紹介していきます。
IT業界でも教育に力を入れている
最近、どこの企業も教育に力を入れ始めました。
IT業界も例外ではありません。
小学校でプログラミング教育が必修化され、日本全国でプログラミングやIT業界に注目が集まっています。
そのためIT業界も教育に力を入れているので、教員の経験がある人材の需要は高いでしょう。
教員視点が、IT業界にも必要になるはずです。
コツコツと勉強することに慣れている
IT業界ではコツコツと勉強しスキルを身につけることが求められます。
あなたも先生になるときに、教員採用試験の勉強をコツコツとしたはずです。
教員になってからも、さまざまな研修があり、コツコツと学んできました。
学ぶ内容は、教育とITでは大きく違いますが、学ぶ姿勢や学ぶ習慣は変わりません。
その点、教員からの転職にIT業界は向いているとも言えます。
人前で話すことに慣れている
IT業界では、プレゼンをしたり、クライアントと打ち合わせをしたりと人前で話す場面があります。
その点、教員は子どもの前や保護者の前で話すことに慣れているので問題ないでしょう。
意外と、人前で話すスキルというものはなかなか身につけられないものです。
会社員として仕事をしていると、大勢の前で話す機会はほとんどなく、人前で話すことにかなり緊張してしまいます。
教員は、毎日大勢の子どもの前で話しているので自然と人前で話すスキルが身についているのは大きなメリットで、IT業界の転職に有利になります。
PCの基本スキルが身についている
学校の先生は、意外とパソコンの基本スキルを身につけています。
特別パソコンが得意だと思わなかったとしても、学校の外に目を向けていると、意外とパソコンを使えない社会人もいますよ。
プログラミングなどの専門的知識は身についていなくても、普通に問題なくパソコンを使えるはずです。
その時点でスタートラインをだいぶ超えているので安心してください。
教員からの転職でおすすめのIT業界の転職先
実際に、教員から転職するときのIT業界の転職先を紹介します。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)とは、クライアントの要望に最適なシステムを開発する仕事です。
主な仕事は、プログラミングの設計です。
イメージとしては、プログラミングの現場監督ですね。
クライアントの「こんなことがしたい」を実現する手助けをする仕事です。
もちろんプログラミングを行うこともあるので、プログラミングスキルは必須です。
プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を使ってさまざまなソフトウェアやシステムを形にする仕事です。
基本的にはシステムエンジニアが考えた設計通りにプログラムを組んでいきます。
イメージしたものを自分の手で実現させることには大きな感動が生まれます。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、インターネットに欠かせないサーバーをイチから構築・設計する仕事です。
プログラマーやシステムエンジニアと似ている仕事ですが、サーバーに特化した仕事になります。
サーバーの保守点検も必要なので、ハッキングやウィルスから守るセキュリティ対策スキルも求められます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、ITシステムやインターネットを利用する上での基礎となるOSやネットワーク、サーバーなどの設計・構築・保守を担当する仕事です。
IT業界において、とても重要な仕事であり、仕事の幅も多岐に渡ります。
Webマーケター
Webマーケターとは、Webに特化したマーケティング業務を行う仕事です。
たとえば、検索したら上位に表示されるような対策をしたり、商品やサービスを購入してもらえるようにサイトデザインなどを工夫したりします。
プログラミングスキルなどの知識を必要とはしませんが、マーケティングスキルが必要になる仕事です。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、主にWebサイトのデザインを制作する仕事です。
ポスターを作成したり、画像を作成したりするのに専門のソフトフェアを使う場合が多いです。
また、Webサイトを制作にも関わるときは、プログラミング言語などのスキルも必要になります。
教員からIT業界に転職する方法
教員からIT業界に転職する可能性を知ったところで、実際にどのように転職していくのか紹介していきます。
IT業界について調べる
まずは、IT業界について調べましょう。
ちょっとした休憩時間などでスマホをいじっているときに調べるぐらいでも問題ありません。
IT業界にはどんな仕事があるのか、どんな条件で働けるのか、無料の転職サイトに登録して見てみるのもおすすめです。
転職した職業をイメージする
どんな職種があるのかわかったら、自分はどこに転職したいのかイメージしてみましょう。
実際にその仕事に転職して仕事をしているイメージをしたり、どのように生活が変わったかもイメージしてみましょう。
それがモチベーションにつながります。
そして、現実的には転職したい職業をイメージすることで、必要なスキルがわかり、今自分が何をすべきか具体的に考えることもできます。
プログラミングスクールなどで勉強する
必要なスキルがわかり、教員のあなたがまだ身につけていないスキルであれば、プログラミングスクールなどで学習しましょう。
もちろんお金はかかりますが、時間を無駄にすることなく効率よくスキルを習得することができます。
お金をかけずに独学もできますが、教員をやりながらスキルを身につけるには大変です。
時間もありませんし、モチベーションの維持にも苦労します。
忙しい先生だからこそ、プログラミングスクールでスキルを身につけましょう。
転職エージェントに登録する
実際の転職活動は、教員を続けているうちに始めましょう。
転職エージェントに登録しておけば、担当さんが忙しいあなたに代わって、条件のいい求人やあなたにあった求人を見つけておいてくれます。
もちろん、面接対策などもサポートしてくれるので、忙しい先生には本当におすすめです。
全てを自分でやろうとするといくら時間があっても足りません。
転職に関わる全てのサポートを無料で受けられるので、転職を成功させたいのであれば転職エージェントを活用しましょう。
教員からIT業界に転職するときの注意点
ここでは、教員からIT業界に転職するときの注意点をまとめておきました。
必要なスキルを調べ身につける
未経験OKの求人があるとはいえ、必要なスキルを身につけておいて損はありません。
また、求人の条件で必須のスキルがあるのであれば必ず身につけておきましょう。
もちろんすぐにスキルを身につけられるわけではないので、早めに確認しておくことをおすすめします。
下請け企業は忙しい場合もある
転職先によりますが、下請けになっているIT企業では、納期に迫られ忙しい場合もあります。
その点は、きちんと転職エージェントに確認したり、自分で下調べなどをして確認しておきましょう。
大手企業や下請けでない企業であれば、比較的自分のペースで仕事ができる場合もあります。
教員からの転職理由を明確にしておく
IT業界にかかわらず、教員から転職するときは転職理由を明確にしておきましょう。
必ずと言っていいほど面接で聞かれます。
すでに質問事項が1つ決まったとポジティブにとらえておいていいでしょう。
どんな理由で教員を退職するのであれ、面接官にいい印象を持ってもらえるような理由を考えておく必要があります。
不安な場合は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
教員からIT業界に転職するときのよくある質問
ここでは、教員からIT業界に転職するときのよくある質問をまとめておきました。
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教員からIT業界に転職できる?
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問題なく教員からでもIT業界に転職できます。
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未経験でもIT業界に転職できる?
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未経験でも転職できる求人はあります。
ただし、全ての求人が未経験OKではないので注意しましょう。
まとめ
ここまで、教員からの転職でおすすめのIT業界について紹介してきました。
IT関係が未経験の先生でも転職できる業界なので、不安になりすぎずにチャレンジしてみましょう。
あなただけで転職活動するのではなく、転職エージェントと一緒に転職活動していくことをおすすめします。