小学校の給食指導で、おかわりの仕方に悩んでいる先生もいるのではないでしょうか。本記事では、学年別におかわりの仕方をいくつか紹介していきますので、参考にしてください。
学年別に紹介!小学校の給食のおかわりの仕方
ここからは実際に、1年生から6年生まで学年別に給食のおかわりの仕方を紹介していきます。小学校の給食指導の参考にしてください。
1年生の給食のおかわりの仕方|小学校の給食指導
1年生は、給食を食べる量が少なかったり、食べ終わるまでに時間がかかったりします。おかわりは先生が主導し、うまく量をコントロールしてあげましょう。
1年生の給食のおかわりの仕方①
【先生があまった給食を配る】
まず、給食は少し少なめに配りましょう。(1年生は食べる量が少ないので)
そのあと、まだ食べられそうな子に手をあげさせて先生が配っていきます。
子供たちの食べられる量を把握してくれば、子供によって配る量を調整できるのでおすすめです。
1年生の給食のおかわりの仕方②
【ごちそうさまの5分前に声をかける】
それでも給食があまっていたり、牛乳やゼリーなどの個数ものがあまっている場合は、ごちそうさま5分前に声をかけてあげましょう。
追加で配ってあげたり、個数ものはじゃんけんをするなどして分けてあげましょう。
1年生の給食のおかわりで気を付けること
1年生の給食は、
- みんなに合わせて食べること
- 好き嫌いせずにがんばること
- 自分の食べられる量を自分で理解すること
が重要です。まずはこれらをきちんとクリアできるように給食指導していきましょう。
また、1年生はこれからの学校生活の基本を学ぶ機会がたくさんあります。そのため、1年生のときにあまりに変わった指導をしてしまうとそれが子供たちにとっては当たり前になってしまいます。
1年生のときは、まずは基本的な指導だけにとどめておきましょう。
2年生の給食のおかわりの仕方|小学校の給食指導
2年生は、1年生のときと同じように、給食を食べる量が少なかったり、食べ終わるまでに時間がかかったりします。給食にも慣れてきているので、自分でおかわりの量を調整することにもチャレンジしてみましょう。
2年生の給食のおかわりの仕方①
【あまった給食を食器によそって置いておく】
1年生のときのように、子供たちの配ったあと、あまった給食は残っている食器に少しよそって配膳台に置いておきましょう。
そして、食べ終わった子供は自分で食べたいものを取りに行けるというシステムにしておきます。
子供が自分で食べたいものをおかわりできるようにしておきましょう。
2年生の給食のおかわりの仕方②
【ごはんやパンなどは先に配る】
ごはんやパンなどおかずが必要なものは、いただきますをして食べたい人に配るようにしましょう。
2年生になれば、自分が食べられる量をちゃんとわかっています。普通の給食の量じゃ少ないと感じるような子供には、先にごはんやパンを配ってあげましょう。
2年生の給食のおかわりで気を付けること
2年生の給食は、子供たちもなれてきていますが、食べられる量はまだまだ少なく時間もかかります。
しっかり時間内に食べ終わるように、配る量やおかわりする量は調整してあげましょう。
3年生の給食のおかわりの仕方|小学校の給食指導
3年生になると、学校によってはクラス替えがあります。今までのそれぞれのクラスルールが混ざるので、きちんと新しいルールを確認しておく必要があります。もちろん給食のおかわりの仕方もです。
3年生の給食のおかわりの仕方①
【給食のおかわりルールを再確認する】
3年生になるとクラス替えもあるので、しっかりと給食のルールを確認しておきましょう。特に、おかわりに関するルールをきちんと確認していないとトラブルのもとになるので気をつけましょう。
そして、そのルールが定着するまで、先生がよく声かけしてあげる必要があります。
3年生の給食のおかわりの仕方②
【じゃんけん参加は1種類につき1回まで】
個数もののおかずなどがあまったときは、じゃんけんになると思いますが、参加できる回数に制限をつけておきましょう。
3年生になると、自己中心的な考え方に陥りやすい子供もいて、何回もじゃんけんにチャレンジする子供もいます。
我慢することの大切さを学んでもらうためにも、制限はつけておきましょう。
3年生の給食のおかわりで気を付けること
3年生になると、だんだんと給食おかわりのトラブルが出てきます。きちんと給食のおかわりルールを定着させましょう。
食のトラブルは意外と根深く残ります。
それをしっかり防ぐためにも、おかわりルールはクラスの実態に合わせて作りましょう。
4年生の給食のおかわりの仕方|小学校の給食指導
4年生にもなると、身体つきも大きくなり、食べる量も増え、食べるスピードも早くなります。
それに合わせて、給食のおかわりの仕方を変えていきましょう。
4年生の給食のおかわりの仕方①
【おかわりを自分でよそう】
4年生になったら、おかわりしたいおかずを自分でよそうようにしましょう。
他の友達のことを考えて、取りすぎないように調整してよそえるように声かけをしておきましょう。
ただし、人気のメニューのときはどうしても欲が出てきてしまうので先生がよそってあげてもいいかもしてませんね。
4年生の給食のおかわりの仕方②
【おかわりしていいのは基本1種類1回まで】
4年生になると、食べるスピードにだいぶ差が出てきます。できるだけ多くの子供がおかわりできるように、おかわりは基本1種類1回までにしておきましょう。
そして、ごちそうさまの5分まになってあまっているおかずがあれば、2回目もOKにしましょう。
4年生の給食のおかわりで気を付けること
自分たちでおかわりができるようになると、どうしても自分勝手に量を増やしておかわりしてしまいがちです。そこは事前にしっかり、みんなのことも考える大切さを伝えておきましょう。
あまりに自分勝手におかわりするような子供には、指導が必要かもしれません。
5年生の給食のおかわりの仕方|小学校の給食指導
高学年の5年生になると、少しずつ子供たちだけでできることが増えてきます。そういった年齢も考慮して、自立できるようにおかわりの仕方を考えていきましょう。
5年生の給食のおかわりの仕方①
【ジャンケんは時間を決めておいて自由にやらせる】
個数ものが残ったときのじゃんけんは、先生主導でやっていましたが、子供たちに任せてしまいましょう。時間だけ決めておいて、食べたい人が声をかけ合ってじゃんけんをする。
そこに先生がいなくても公平にじゃんけんできるようにしましょう。
5年生の給食のおかわりで気を付けること
5年生になって、子供たちだけでできるようになったことが増えてきました。でも、まだ自分の都合しか考えられない子供もいます。
自立できるように自主的に活動させながらも、子供たちの様子はよく見ておきましょう。
6年生の給食のおかわりの仕方|小学校の給食指導
6年生になると、ある程度のことは自分たちでできてしまいます。給食に関しても同様です。子供たちの自主性を尊重し、足りない部分をサポートするような形で関わっていきましょう。
6年生の給食のおかわりの仕方①
【子供たちにおかわりのルールを作らせる】
学活の時間などを使って、子供たちで給食のおかわりのルールを話し合いましょう。子供たちは、今までの給食のおかわりのルールを思い出して、いいところや悪いところなどを話し合っていきます。
そうして、このクラスに一番合った給食のおかわりのルールを決めてくれます。
6年生になったら子供たちに任せてみましょう。
6年生の給食のおかわりで気を付けること
6年生になったら、先生はあまり関わらないようにしましょう。先生はついつい口を挟みがちですが、子供たちが決めたルールです。口を挟むのは少し待ちましょう。
トラブルがあっても、大きなトラブル以外はひとまず見守ります。どうやって解決するかも任せましょう。
まとめ
ここまで、小学校のおかわりの仕方を学年別に紹介してきました。
ネットや教育書には、給食指導の方法が載っていて参考になると思いますが、案外おかわりの仕方はさらっとしか紹介されていません。
その理由は、やはりクラスの実態に合わせる必要があるからです。
ここで紹介された方法をそのまま取り入れるのではなく、クラスの実態に合わせて柔軟に取り入れてみてください。