煮物を焦がしてしまった。カレーが鍋の底にこびりついた。
たわしで力いっぱいこすっても、黒い焦げはなかなか取れません。かといって、強くこすりすぎると鍋に傷がつきそうで、不安になりますよね。
鍋の焦げは、鍋の素材に合った方法を選べば、力を入れなくても落ちやすくなります。逆に、素材に合わない方法を使うと、鍋が黒ずんだり、傷んだりします。
この記事では、まず鍋の素材を確かめる方法と、素材別の焦げの落とし方をまとめます。
まず、鍋の素材を確かめる

焦げを落とす前に、鍋が何でできているかを確かめます。
- 鍋の底や持ち手の刻印
- 買ったときの箱や取扱説明書
- メーカーのサイト
わからないときは、見た目でおおまかに見分けます。
| 素材 | 見た目の特徴 |
|---|---|
| ステンレス | 銀色で、ぴかっと光る。重め |
| アルミ | 銀色だが、少しくすんでいる。軽い |
| ホーロー | 内側が白や色つきで、つるっとしたガラスのような表面 |
| フッ素加工 | 内側が黒やグレーで、すべすべしている |
素材がわからないときは、いちばん鍋を傷めにくい「水だけで煮る」方法から試してください。
ステンレス鍋:重曹で煮る
ステンレス鍋は、重曹が使えます。
手順
- 焦げがかぶるくらいの水を入れる
- 水1Lに対して、重曹大さじ1〜2ほどを入れる
- 火にかけて、沸騰したら弱火で10分ほど煮る
- 火を止めて、そのまま冷めるまで置く(ひどい焦げは数時間〜ひと晩)
- 木べらやスポンジで、焦げをこそげ落とす
軽い焦げなら、重曹ペースト
焦げが少しなら、重曹に少しの水を混ぜてペースト状にし、焦げに塗ってしばらく置いてから、スポンジでこする方法でも落とせます。
虹色の変色には、クエン酸
ステンレス鍋の内側に虹色のしみが出ることがあります。これは焦げではなく、水道水のミネラルなどによるものです。クエン酸を入れた水で煮ると、落ちやすくなります。
アルミ鍋:重曹は使わない。酢かクエン酸で
アルミ鍋に重曹を使うと、鍋が黒ずんでしまいます。 アルミは、重曹のようなアルカリ性のものに弱いからです。
手順
- 焦げがかぶるくらいの水を入れる
- お酢か、クエン酸を入れる(水1Lに、お酢なら大さじ2〜3ほど、クエン酸なら小さじ2ほど)
- 火にかけて、沸騰したら弱火で10〜15分ほど煮る
- 冷めてから、木べらやスポンジでこそげ落とす
お酢を煮るときは、においが出るので換気してください。
アルミの黒ずみにも、クエン酸
アルミ鍋の内側が黒っぽく変色したときも、クエン酸を入れた水で煮ると、目立ちにくくなります。
ホーロー鍋:重曹+やわらかいスポンジ
ホーローは、鉄などの表面にガラス質をコーティングしたものです。表面のガラス質に傷がつくと、そこからさびたり、欠けたりします。
手順
- 水と重曹を入れて煮る(ステンレス鍋と同じ手順)
- 冷めてから、やわらかいスポンジでこする
使わないほうがいいもの
- クレンザー(みがき粉)
- スチールたわし・金属のヘラ
- メラミンスポンジ(細かく削って汚れを落とすもの。使えるとする情報もありますが、表面を傷めないよう、使わないほうが安心です)
熱い状態のホーロー鍋に、急に冷たい水をかけないでください。急な温度の変化で、表面が欠けることがあります。
メーカーによってお手入れ方法がちがうので、取扱説明書も確かめてください。
フッ素加工の鍋・フライパン:水で煮るだけ
フッ素加工(テフロン加工など)の鍋やフライパンは、表面のコーティングがはがれると、焦げつきやすくなり、元には戻りません。
手順
- 焦げがかぶるくらいの水を入れる
- 中火で温めて、沸騰したら数分煮る(強火にしない)
- 冷めてから、やわらかいスポンジや木べらで落とす
使わないほうがいいもの
- 金属のヘラ・スチールたわし・クレンザー
- 強火での空焚き
焦げを落とすときの注意

煮るときは、ふきこぼれに注意
重曹を入れて煮ると、泡が出てふきこぼれることがあります。水は鍋の半分くらいまでにして、目を離さないでください。
重曹とお酢を、いっしょに入れない
重曹(アルカリ性)とお酢・クエン酸(酸性)をいっしょに入れると、打ち消しあって、どちらの効果も弱くなります。素材に合ったほうを、1つだけ使ってください。
重曹とクエン酸の違いと使い分けは、重曹とクエン酸の違いと使い分け方 にまとめています。
金属たわしで、いきなりこすらない
力まかせにこすると、鍋の表面に細かい傷がつき、次から焦げつきやすくなります。まずは煮てやわらかくしてから、こすってください。
焦がさないために
- 火加減は、中火以下を基本にする
- 煮物やカレーは、ときどき鍋底からかき混ぜる
- 焦げついたら、すぐに水を入れてふやかしておく(時間がたつほど落ちにくい)
年末の大掃除で、キッチンをまとめて片づけるなら 大掃除はいつから始める? を、クエン酸を使うほかの掃除は お風呂の鏡のウロコの落とし方 も参考にしてください。
まとめ
- 焦げを落とす前に、鍋の素材を確かめる。わからなければ水だけで煮る
- ステンレス:水1Lに重曹大さじ1〜2で煮て、冷めるまで置いてからこそげる
- アルミ:重曹は黒ずむので使わない。お酢かクエン酸で煮る
- ホーロー:重曹で煮て、やわらかいスポンジで。クレンザー・スチールたわしは使わない
- フッ素加工:水で煮るだけ。強火と金属のヘラは使わない
- 重曹を煮るときはふきこぼれに注意。水は鍋の半分まで
- 重曹とお酢をいっしょに入れない
- いきなり金属たわしでこすらない。煮てやわらかくしてから
- 焦がしたらすぐに水を入れてふやかす

