30代で教員を辞めたいと思ったときはどうすればいい？転職しても大丈夫？

ここでは、30代で教員を辞めたいと思ってしまったときはどうすればいいのかお話していきます。

転職しても大丈夫なのか、辞めてしまっても大丈夫なのかも解説します。

30代で教員を辞めたい5つの理由

まずは、30代の教員で教員を辞めたくなってしまう5つの理由を紹介していきます。

• 勤務時間が長い
• 家族との時間がとりにくい
• チャレンジしたい
• 心身を壊しそう
• 昇進したくない

勤務時間が長い

やはり、先生を辞めたくなってしまう理由には「勤務時間が長い」ということが入ってしまいます。

平日は定時で帰ることはなかかななく、家に帰っても持ち帰った仕事に取り組むこともあると思います。

1日のトータルの仕事時間を考えるのが少し怖いですよね。

さらに土日も仕事をしている場合もあるんじゃないでしょうか。

その時間も残業代などが出ればいいのですが、そうもいかないのが教員の辛いところですね。

家族との時間がとりにくい

30代ともなると、結婚して家庭を持っている先生もいるのではないでしょうか。

独身のときなら気にならなかったことも、結婚すると変わるものです。

毎日忙しくて、帰りが遅くなると家族の時間をゆっくり作ることができません。

土日も仕事だったらなおさらです。

チャレンジしたい

教員の仕事に対してそこまでの不満はないけれど、このまま教員を続けていていいのか迷うことがあるのではないでしょうか。

「たった一度の人生だし、チャレンジしてみたい！」

「若いころのように、新しい仕事に挑戦してみたい。」

もし、転職するのであれば30代がラストチャンス！と思っている先生も多そうですね。

心身を壊しそう

多忙でストレスの多い教員の仕事を続けていて、そろそろ心身が壊れそうだと感じてしまう先生もいるのではないでしょうか。

そういうときは、まずは休んでください。

すぐに辞めるまではいかなくてもいいとは思いますが、まずは学校を休んできちんと心身をリラックスさせてあげましょう。

昇進したくない

教員を辞めたいと思っている30代の先生の中には、管理職になりたくないと思っている人もいるのではないでしょうか。

もしかしたら管理職の平均年齢も下がってくる可能性もあります。

そんなときにあなたに管理職の順番が回ってきたらどうしますか？

管理職になるぐらいなら辞めたいと思っている人もいるかもしれませんね。

30代教員の転職は難しいのか？

教員を辞めたいと思っても、その後も仕事をする必要があるでしょう。

その場合は転職をする必要があります。

実際、30代教員の転職は難しいのでしょうか。

30代の教員でも転職できる

先に結論をお話すると、30代教員でも問題なく転職できます。

その理由などを解説していきます。

データから見る30代教員の退職の実態

総務省のデータから30代教員の実態をしてべてみました。

30代で教員を退職する人は増加

引用元：総務省

上記のデータからもわかるように、30代教員の退職者数は年々増えています。

だからあなた以外にも、教員を辞めようかと考えている30代の教員はたくさんいます。

30代向けの求人多数

実際に、大手求人サイトで30代の求人数を確認してみます。

引用元：マイナビ転職

マイナビ転職では、30代の転職求人が一番多いようです。

もちろん求人数が多いからといって転職しやすいというわけではありませんが、可能性は広がりそうですね。

年収は下がる可能性

教員は、公務員でボーナスも年2回あるので比較的年収は高いと言われています。

民間企業も一般的な平均年収なので、どの仕事に転職しても年収が下がるというわけではありません。

あなたが転職したい職種によって変わるということは覚えておきましょう。

教育業界の転職は有利

30代まで教員をがんばってきたのであれば、教育業界の転職はかなり有利になります。

具体的な職種は以下のとおりです。

• 塾
• 家庭教師
• 教材開発

さらに最近は、さまざまな企業が教育にも力を入れているので、あなたの教員としての経歴は大きな武器になります。

30代教員の転職に対する不安

30代でも転職ができると知っても、やはり教員を辞めて転職するのは不安に思ってしまいますよね。

民間企業でうまくやれるか不安

あたりまえのことかもしれませんが、今まで先生しかしてこなかったわけです。

30代で転職して、民間企業でうまく仕事ができるのか不安に思ってしまいますよね。

でも、それは教員のあなただけではありません。

どんな人も転職は新しい職場に行くわけですから、うまくやれるか不安なものです。

もちろん最初はうまくいきません。

でも、何もわからない大学生から教員に慣れてきたように、新しい仕事にもきっと慣れるはずです。

待遇が悪くなってしまわないか不安

教員から民間企業に転職して、今よりも待遇が悪くなってしまわないか不安になってしまいますよね。

実際、お給料に関しては少なくなってしまうかもしれませんが、労働環境に関しては改善されると思いますよ。

教員ほど忙しく、残業代が出ない仕事はなかなかないと思うので、働きやすくなる部分は大いにあるはずです。

教員のおすすめ転職先

さて、ここでは実際に30代の教員におすすめの転職先を紹介します。

教員免許を活かせる「塾講師」や「学童保育指導員」

塾講師は同じ教育業界になりますが、学校よりも学習指導がメインとなる仕事です。

仕事時間は夜型になってしまいますが、教員から一番転職しやすい仕事です。

学童保育指導員は、いわゆる学童の先生です。

学校よりも集団生活をメインとした仕事です。

仕事時間は短くなりますが、学校の雰囲気そのままに仕事をしたい人にはおすすめです。

人気の「事務職」

転職で人気の職業が事務職です。

先生にとってもスムーズに転職できる仕事ではないでしょうか。

担任をしながらも、放課後はパソコンを使って事務仕事を毎日のようにしていますよね。

いつのまにかパソコンの基本操作は身に付けられていると思いますので、事務職への転職も可能です。

また、事務職は定時で帰れることが多いのも魅力的です。

教員の経験を活かせる「営業職」

営業職は意外と教員にも向いている仕事です。

子どもたちの前や、保護者の前で話すことに慣れていることも大きいですが、子どもに信頼されるように関わってきたことは、お客さんに信頼されるように営業していくことと似ているものがあります。

「営業なんて無理だよ」

と思っていても、意外と向いているかもしれませんよ。

教員と似ている「介護職」

介護職と教員は根本的に似ている部分があります。

関わる相手が子どもから大人に変わっただけです。

実際の仕事などはもちろん違いますが、気持ちの面では似ている部分があります。

将来性が高い「IT業界」

今もっとも注目すべき転職先がIT業界です。

成長性もありますし、お給料も高いという特徴があります。

プログラミングなどは専門知識が必要ですが、教員であるあなたなら少し勉強するだけで身に付けられるはずです。

学校の授業ではプログラミングは必修になりましたので、その流れで自分のプログラミングスキルも高めてしまいましょう。

自由に仕事ができる「フリーランス」

自分で仕事をしてみたい人は、フリーランスもおすすめです。

会社とか組織とかに属するわけではないので、自分のペースで仕事をすることができます。

自分の頑張り次第で収入も決まるので、頑張りがいがある仕事ですね。

30代で教員からの転職を成功させるコツ

30代でも教員から転職することは可能ですが、かんたんに転職できるわけではありません。

少しでも成功確率を上げるためにもコツを紹介します。

家族に相談をする

まずは、家族に相談することが絶対的に大切です。

あなたの転職は家族に大きな影響があります。

自分勝手に決めるのではなく、必ず相談して応援してもらいましょう。

慣れない転職で疲れていても、家族が応援してくれれば頑張れるものです。

応援というのは思っている以上にエネルギーになるので家族に相談することは大切です。

辞める前に転職活動をスタートさせる

教員を辞める前に転職活動をスタートさせましょう、

忙しい普段の仕事の中で転職活動も頑張るのは大変ですが、少しずつ始めておくことをおすすめします。

転職エージェントに相談しておけば、担当さんがある程度準備してくれているので、言われた通りに少しずつやっていけば忙しい先生でも大丈夫です。

転職エージェントは無料でお願いできるので、どんどん利用しましょう。

自己分析をする

• 自分の得意分野
• 苦手なところ
• 転職に活かせるスキル
• 教員で身につけたスキル

など、自分とよく向き合って、自己分析してみましょう。

どんな項目が必要かは転職エージェントが細かく指定してくれるので安心して大丈夫です。

退職や転職に不安を感じるときの対処法

ここまで読み進めてきても、どうしても不安になってしまうと思います。

「本当に教員やめちゃっていいのかな」

「転職してうまくやっていけるかな」

そんな不安が少しでも和らげばと思います。

本当に辞めてしまっていいのか？

この不安は、最後の最後まで続くと思ってください。

そのくらいあなたは真剣に自分のことを考えている証拠です。

校長先生に話す直前まで、事務の先生に書類を出す直前まで、悩み続けると思いますよ。

でも、そのくらいあなたにとっては大切なことなんです。

むしろ最後の最後まで悩み続けてください。

そして、もし「やっぱり辞めたくない」って思ったら、プライドなんてどうでもいいので、辞めることを辞めちゃってください。

後悔しないような選択をしてください。

新しい仕事でうまくいくのか？

転職するのであれば、誰でも不安に思うものです。

でも、教員になったばかりのことを思い出してみてください。

「教員としてうまくやっていけるのかな」

と思っていたのではないでしょうか。

そして、どうなりました？

どうにかなりましたよね。

転職も同じです。

最初は不安でもなんとかなりますよ。

いずれにせよ、失敗したら戻ればいい

うまくいかなかったら、戻ればいいんです。

「やっぱり先生辞めたくなかったな」

「新しい仕事うまくいかない」

そう思ったら、教員に戻ってきてください。

教員免許さえもっていれば、また教員に戻ることができます。

教員不足が問題になっている状況なので、すぐに復帰することができますよ。

だから、先にことはあまり考えずチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

まとめ

ここまで、30代で教員を辞めたいと思ってしまったときはどうすればいいのかお話してきました。

どうしても教員を辞めたいと思ってしまったら、転職するのも一つの手です。

30代の求人は思った以上にあるので、転職のポイントをおさえながら転生活動を頑張ってみてください。