子どもの足は、あっというまに大きくなります。だから靴を買うとき、つい1サイズ大きめを選びたくなります。
気持ちはよくわかります。でも、大きすぎる靴は、子どもの足にとっていいことがありません。 かといって、ぴったりすぎるとすぐに入らなくなる。
この記事では、どれくらいの余裕があればいいのか、どうやって測るのか、いつ買い替えるのかを、順番にまとめます。
つま先の余裕は「5mm〜1cm」

基本はこれです。
かかとを靴の後ろにぴったり合わせたとき、つま先に5mm〜1cmくらいのすき間がある。
この余裕は「捨て寸」と呼ばれます。歩くとき、足は靴の中で少し前に動きます。そのぶんのすき間がないと、指が靴の先に当たって痛くなります。
- 小さい子(よちよち歩きのころ) … 5〜8mmくらい
- 3歳ごろから … 1cmくらいまで
年齢や靴によって少しずつ違うので、5mm〜1cmの間と覚えておけば大丈夫です。
大きめの靴が、なぜよくないのか
「大は小を兼ねる」と思いがちですが、靴は違います。
中で足がすべる
大きすぎる靴だと、歩くたびに足が靴の中で前にすべります。 そして指がつま先に押しつけられて、かえって窮屈になります。
つまずきやすい
靴の先があまっていると、つま先が地面に引っかかって、転びやすくなります。
かかとがぬげる
かかとがぶかぶかだと、靴がぬげないように指を丸めて踏ん張るようになります。歩き方のくせにつながることもあります。
「すぐ大きくなるから」は、大きめを買う理由になりません。 必要なのは、今の足に合った靴と、こまめな買い替えです。
家での測り方

靴屋さんで測ってもらうのがいちばん確実ですが、家でも測れます。
用意するもの
- 紙(A4かそれより大きいもの)
- ペン
- 定規
測り方
- 紙を壁にぴったりつけて床に置く
- 子どもに立ってもらい、かかとを壁につける
- いちばん長い指の先に印をつける(親指とは限りません)
- 壁から印までの長さを測る。これが足の長さ
- 左右とも測る
必ず立った状態で測ってください。 座っているときより、立って体重がかかったときのほうが、足は少し長く、幅も広くなります。
左右でサイズが違うことはよくあります。 その場合は、大きいほうに合わせて選びます。
足の長さに、余裕をたす
測った足の長さに、5mm〜1cmをたしたサイズが、靴選びの目安です。
お店で確かめること
かかとを合わせてから、つま先を見る
- 靴を履かせたら、かかとを床にトントンと当てて、靴の後ろに合わせる
- 面ファスナーやひもを締める
- 立った状態で、つま先を指で押してすき間を確かめる
かかとのすき間に指を入れて確かめる方法は、あまりあてになりません。 かかとはぴったり合っているのが正解で、余裕はつま先側で見ます。
中敷きを出して確かめる
中敷きが取り出せる靴なら、取り出して子どもの足を乗せてみてください。 かかとを合わせて、つま先の先に何mmあまっているかが目で見えます。
歩かせてみる
店の中を少し歩いてもらいます。 かかとがぬけないか、つまずかないか、嫌がらないかを見てください。
靴のつくりも見る
- かかとの部分がしっかりしている(指で押してもへこみにくい)
- 足の指のつけ根あたりで曲がる(靴底の真ん中で曲がるものは避ける)
- 甲を面ファスナーで調整できる
買い替えの目安
3〜4か月ごとに測る
子どもの足は思っているより早く大きくなります。
- 3歳ごろまで … 半年で1cmほど
- それ以降 … 半年で5mmほど
3〜4か月に一度は足を測る習慣をつけると、きつくなった靴を履かせ続けずに済みます。季節の変わり目や、新学期の前など、時期を決めておくと忘れません。
こんなサインが出たら
- つま先の余裕が2〜3mmまで減った
- 靴を履くのを嫌がる、すぐ脱ぎたがる
- かかとを踏んで履いている
- よくつまずく、転ぶ
- 靴下のつま先にすぐ穴があく
- 足の指が赤くなっている
子どもは「きつい」とうまく言えないことが多いので、こうした様子から気づいてあげてください。
お下がりは、底を見る
上の子のお下がりを使うときは、靴底のすり減り方を見てください。前の持ち主の歩き方のくせがついていて、片側だけすり減っている靴は、足に合いにくくなります。
用途ごとに選ぶ
- 毎日の外遊び … 歩きやすさと、かかとのしっかりさを優先
- 運動会や体育 … 走りやすく、かかとがぬけないもの。当日だけ新品にすると靴ずれすることがあるので、少し前から履き慣らしておく。運動会の準備は 運動会の場所取りと写真・動画撮影のコツ にも書いています
- 入学のとき … 上履きも同じ考え方で選ぶ。入学準備の流れは 小学校の入学準備 にまとめています
- 自転車に乗る … かかとがぬけにくい靴を。練習のしかたは 子どもの自転車の練習 にあります
まとめ
- 子どもの靴は大きめを買わない
- かかとを合わせて、つま先に5mm〜1cmの余裕が目安(捨て寸)
- 大きすぎると中で足がすべって指が詰まる・つまずく・かかとがぬける
- 家で測るときは紙を壁につけて、立ってかかとを壁に
- いちばん長い指の先までを測る。左右とも測って大きいほうに合わせる
- 立った状態で測る。体重がかかると足は長く広くなる
- お店ではかかとをトントンと合わせてから、つま先を押して確かめる
- かかとに指を入れる確かめ方はあてにならない
- 中敷きを出して足を乗せると、余裕が目で見える
- 少し歩かせて、ぬけないか・つまずかないかを見る
- 3〜4か月に一度は測る。3歳ごろまでは半年で約1cm伸びる
- 余裕が2〜3mmになった、嫌がる、かかとを踏む、よく転ぶは買い替えのサイン
- お下がりは靴底のすり減り方を見る
- 運動会の前は少し前から履き慣らす

