小学校の先生は、学級崩壊には敏感になっているはずです。
本記事では、学級崩壊のサインを紹介しますので、そのサインを絶対に見逃さないようにしてください。
学級崩壊のサイン一覧
ここではまず、学級崩壊のサインを一覧で紹介します。まずは自分のクラスでそのサインが出ていないか確認してみましょう。
教室環境からの学級崩壊のサイン
- 教室にゴミが落ちている
- 机や椅子が乱雑
- よくない落書きが多い
子供の姿からの学級崩壊のサイン
- 身だしなみが乱れる
- 廊下やトイレに集まる
- 子供同士のアイコンタクトが多い
- 配布物をむしり取る
- 子供たちの中で上下関係ができる
クラスの雰囲気からの学級崩壊のサイン
- ものが隠される/壊される
- 授業がなかなか始まらない
- すぐに行動できない
- 言われたことをするけど態度がよくない
- 忘れ物が全体的に多い
- 仕事を押し付け合う
- ものを投げる
- グループでかたまる
- 授業中の友達のミスを笑う
- 行事に対して消極的
- 全体的な学力の低下
授業中の学級崩壊のサイン
- 授業中に関係ない私語が多い
- 授業中にトイレに行く子供が多い
- 保健室に行く子供が多い
- 授業中の姿勢が悪い
それぞれ詳しく解説していきます。
教室環境からの学級崩壊のサイン
ここでは、教室環境からの学級崩壊のサインをそれぞれ詳しく紹介していきます。
教室にゴミが落ちている
教室にゴミがたくさん落ちていることはありませんか?
子供たちが生活していれば、ある程度のゴミが落ちることは仕方ありません。整理整頓が苦手な子供の周りにものが落ちているのも仕方ありません。
気をつけなければならないのは、それが放置されているということ。
そのままにしておくと学級崩壊につながりかねません。
机や椅子が乱雑
子供たちがいなくなった後の教室、机や椅子がバラバラになっていませんか?
ぶつかったり、寄せたりして、机や椅子が動くのは仕方のないことです。でも、それをきちんと戻さずにそのままにしてしまっています。
それが当たり前になっている教室は、ちょっと学級崩壊に近づきつつあります。
よくない落書きが多い
悪口や、よくない言葉の落書きが増えていませんか?
キャラクターの落書きとかは、ほとんど問題ありません。子供にとっては普通のことです。
でも、見ていて不快になる落書きはよくありません。そういった落書きが増えてきたら要注意です。
学級崩壊を未然に防ぎましょう。
子供の姿からの学級崩壊のサイン
ここでは、子供の姿からの学級崩壊のサインをそれぞれ詳しく紹介していきます。
身だしなみが乱れる
子供たちの身だしなみが乱れできたと感じることはありませんか?
例えば、体操着の裾が出てしまっていたり、赤白帽子のゴムが伸びていたり、子供たちの身だしなみをよく見ておきましょう。
この場合は家庭との連携も必要な場合もあります。すぐに対応しましょう。
小さなことですが、学級崩壊に繋がってしまいます。
廊下やトイレに集まる
休み時間や昼休みに、子供たちが廊下やトイレに集まっていることが増えていませんか?
先生から見えないところで集まっていたり、こそこそ話しているようなときは要注意です。
特にトイレなどに集まっているときは要注意です。
学級崩壊のサインを見逃さないようにしましょう。
子供同士のアイコンタクトが多い
授業中、先生や友達の言動に対して、アイコンタクトをする子供たちはいませんか?
仲の良さそうなアイコンタクトならいいのですが、ちょっと違和感を感じるアイコンタクトをしているときは注意しましょう。
からかっているアイコンタクトや馬鹿にしているアイコンタクトは意外とわかるものです。
配布物をむしり取る
プリントを配るときなど、先生から配布物をむしり取るようにして受け取る子供はいませんか?
その態度に何かしら「おや?」と感じたら要注意です。
その子供の気分で、一時的なものならいいのですが、それが毎日続いたり、他の子供も同じような態度をとっていたら対策が必要です。
子供たちの中で上下関係ができる
子供の会話を聞いていたり、遊んでいたりする様子を見て、変な上下関係ができていたら気をつけましょう。
学級崩壊のサインです。
もちろんリーダー格の子供はいます。
みんなを引っ張ってくれるタイプならいいのですが、スクールカーストのような変な上下関係になっていないか注意してみておきましょう。
クラスの雰囲気からの学級崩壊のサイン
ここでは、クラスの雰囲気からの学級崩壊のサインをそれぞれ詳しく紹介していきます。
ものが隠される/壊される
クラスで使っているものや、子供のものが隠されたり壊されたりしていませんか?
そんなことがあったらすぐに対策が必要です。
そういった状況が続くようであれば、すぐに管理職の先生や、他の先生にも相談して、一緒に対応してもらい、学級崩壊を防ぎましょう。
授業がなかなか始まらない
授業開始の時間になっても、出歩いていたり、おしゃべりをしていたりして、授業がなかなか始まらない時はありませんか?
そんなメリハリのない状態が続いてしまうと、クラスの秩序も乱れてしまいます。
授業の時間になったら、すぐに気持ちを切り替えられるように指導していきましょう。
すぐに行動できない
指示されたことに対してすぐに行動できない場合は、注意が必要です。
先生のいうことを素直に聞けない状態になってしまっているので、気をつけましょう。
そもそもわかりにくい指示では、子供たちは動いてくれません。
的確にわかりやすい指示を出せるよう工夫しておきましょう。
言われたことをするけど態度がよくない
言われたことを行動に移すものの、態度が良くない場合があります。
その場合も学級崩壊につながりかねないので注意が必要です。
- だるそうに動く
- 文句を言いながら動く
- 友達に押し付ける
- おしゃべりしながら活動する
こういった様子が見られたら指導していきましょう。
忘れ物が全体的に多い
クラス全体的に忘れ物が多い場合は気をつけましょう。
学級崩壊のサインです。
忘れ物がどうしても多い子供はいます。
その子供だけでなく、クラス全体で忘れ物が多い場合は、クラスの状況が良くない証拠です。
先生の話を聞こうとしていないことになっていますので、気をつけましょう。
仕事を押し付け合う
係の仕事や、頼まれた仕事を友達に押し付けようとする姿がよく見られる場合は注意しましょう。
自分が担当する仕事は自分でやらなければなりません。
その決まりが曖昧になってしまい、子供の中で押し付け合いが始まるとクラスの雰囲気はよくなりません。
ものを投げる
休み時間だけでなく、授業中にもものを投げている子供がいたら要注意です。
休み時間ならともかく、授業中にそんなことが起きている場合は、かなり要注意です。
基本的に、子供たちの中で「ものは投げてはいけない」という意識はあるはずです。
グループでかたまる
休み時間などに、グループで固まることが目立つようになったら気をつけましょう。
仲良しグループがあることは問題ないのですが、何をするにもグループを作っている場合は要注意です。
いつもグループでいると気が大きくなってよからぬことをしてしまう場合もあります。
授業中の友達のミスを笑う
授業中に問題の答えを間違えたとき、クスクスとばかにするような笑いが起きているときは要注意です。
そのような雰囲気では、他の子供たちは安心して発言できません。
間違えた発言をしてしまっても、笑わないようなクラスづくりをしましょう。
行事に対して消極的
何かをするという行動に対して消極的な場合は気をつけましょう。
- 昼休みに外で遊ぶ
- 校外学習
- 学校イベント
このようなことにも消極的な場合、クラスや学校に対して前向きな気持ちを持てていません。
学級崩壊のサインが出ていますので気をつけましょう。
全体的な学力の低下
全体的な学力の低下が見られるときは、学習指導が機能していないということでもあり、学級崩壊につながります。
単元テストで子供たちの理解度が低かったり、学力テストで全体の成績が下がっている場合などは注意が必要です。
学校生活の大部分を占める授業がうまくいっていないことになるので改善していきましょう。
授業中の学級崩壊のサイン
ここでは、授業中の学級崩壊のサインをそれぞれ詳しく紹介していきます。
授業中に関係ない私語が多い
授業中に、授業とは関係のない私語が多い場合は、学級崩壊のサインが出ているので気をつけましょう。
- 秩序が乱れている
- 授業がつまらない
- 授業中にしゃべっても怒られない
- 怒られても気にならない
- 好き勝手に行動したい
授業中にしゃべってしまう場合はこのような原因が考えられます。
授業中は余計なおしゃべりをしないよう、きちんと指導していきましょう。
授業中にトイレに行く子供が多い
授業中にトイレに行く子供が多い場合、好き勝手に行動している子供が多いので、学級崩壊が近いかもしれません。
しっかり気を引き締めましょう。
トイレは基本的に休み時間中に行くものですが、どうしてもの場合は仕方がありません。
でも、通常であれば1時間に1人いるかいないかぐらいです。
それが1時間に何人もトイレに行くのであれば、少し様子がおかしいと判断しましょう。
トイレでサボっていたり、悪さをしているかもしれません。
ただし、トイレに行くなという指導はできないので気をつけましょう。
保健室に行く子供が多い
トイレに続いて、保健室に行く子供が多い場合も要注意です。
保健室でサボっていたり、仮病で授業をサボっている場合もあります。
何人も一緒に保健室に行く場合は、いわゆるボイコットというものです。
養護教諭に保健室の様子を聞いたりして、対策をとりましょう。
授業中の姿勢が悪い
授業を受ける姿勢が悪い子供が多い場合も学級崩壊のサインです。
何人か姿勢が悪い子供がいることは仕方のないことですが、そのような子供が何人もいるのであれば要注意です。
授業中の姿勢は見落としがちですがしっかり指導していきましょう。