教員の仕事は、ストレスをたくさん抱えやすいお仕事ですよね。
多少のストレスなら大丈夫かもしれませんが、それが積もり積もって大変なことになってしまいます。
ここでは、先生自身が客観的に自分のことを考えられるように、教員が抱えやすいストレスの原因とその解消方法を紹介していきます。
教員が抱えやすいストレスの原因
![教員が抱えやすいストレスの原因とその解消方法を紹介!](http://ichi1blog.com/wp-content/uploads/2024/03/2-5-1024x576.png)
まず、教員が抱えやすい原因は大きく4種類にわけられます。
- 児童生徒に関わるストレス
- 保護者に関わるストレス
- 同僚に関わるストレス
- 業務に関わるストレス
それぞれにさらに詳しく解説し、解消方法を紹介していきます。
教員が抱えやすい児童生徒に関わるストレス
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教員の仕事の中で一番関わりが多いのが子どもたちです。
その子どもたちがストレスの原因になってしまう場合があります。
具体的な事例は以下の通りです。
- 子ども同士のトラブルが多い
- 子どもになめられている
- クラスでいじめがある
- 学級崩壊している
それぞれ詳しく解説していきましょう。
子ども同士のトラブルが多い
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ちょっとした子ども同士のトラブルなら仕方のないことだと思います。
ケンカしてお互い言いたいことを言うこともたまには必要ですね。
しかし、それが日常茶飯事で毎回のようにトラブルがあっては先生も疲労困憊でストレスが溜まってしまいます。
指導にはそれなりに神経を使う
トラブルがあったら放っておくことはできませんよね。
授業が中断されたり、休憩時間がなくなったりと、時間的にも厳しいものがあります。
子どもの中にモヤモヤが残らないように指導したり、アフターケアをしたりと、いろいろと気を使いますよね。
それを繰り返していくうちに先生の中にストレスが溜まってしまうかもしれません。
解消方法
もし、子ども同士のトラブルが多くてストレスを感じてしまうようになったら、子どもへの指導を少しだけ他の先生にお願いしてみましょう。
あなたが担任の場合は全て任せてしまうのではなく、最後だけ顔を出すでもいいかもしれません。
子どもたちにとっても他の先生から指導を受けた方が効果的な場合もあるので、うまく活用してみましょう。
子どもになめられている
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クラスの子どもになめられているときはストレスが溜まりやすくなってしまいます。
正直なところ、
「なんでこんな年下になめられなきゃいけないんだ」
「大人をなめるんじゃない」
などと思ってしまいますよね。
あまりにひどいときは、学級崩壊の可能性もあるので対策が必要ですが、子どもによってはコミュニケーションのひとつと捉えている場合もあります。
とくに中学生や高校生の場合は、親しみをこめている場合もありますね。
解消方法
子どもになめられてしまっている原因を考えましょう。
学級崩壊につながってしまうような場合は早急な対応が必要です。
しかし、子どものコミュニケーションのひとつである場合はそのままの方がいいかもしれません。
もし、どうしても辛い場合は、子どもたちにちゃんと伝えましょう。
子どもたちも
「あ、これは言い過ぎなんだな」
と学びます。
それも教育ですね。
ちょうどいい人との距離感を子どもたちは学ぶことができます。
クラスでいじめがある
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クラスでいじめがある場合は、教員も神経質になり、かなり気を使うのでストレスを感じてしまいますよね。
いじめにはさまざまな原因がありますが、
「自分の力不足でいじめが起きてしまったのかな」
「自分がもっと早く気づいてあげればよかった」
と思いつめてしまう先生もいるのではないでしょうか。
モヤモヤと考えながらも教壇に立たなければならないのでストレスがどんどん増えていくかもしれません。
解消方法
まず、いじめの問題はあなた一人で抱える必要はありません。
学校全体で取り組むべき問題ですので、他の先生の協力をお願いしましょう。
大きなストレスを感じてしまった場合は、少し休んでもいいかもしれません。
その間は他の先生にクラスのことをお願いしましょう。
あえて子どもたちに伝えてもいいでしょう。
いじめをしてしまった子どもたちに
「先生も気が病んでしまうほど、してはいけないことだったんだ」
と、ある意味教えてあげることもできます。
学級崩壊している
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クラスが学級崩壊していると、教室に行くのも嫌になってしまいますよね。
それぐらいの強いストレスが先生にのしかかります。
学級崩壊してしまうと、何をどうしてもうまくいかないものです。
一人では限界があるので、必ず他の先生たちと協力しながら対策していきましょう。
解消方法
学級崩壊してしまったクラスを立て直すとき、さまざまな方法があると思いますが、2人体制でクラスを見ていく方法があります。
そのとき、T2にさせてもらえるようお願いしてみましょう。
担任という重荷から少し離れて、クラスを客観的に見直すこともできるのでおすすめです。
教員が抱えやすい保護者に関わるストレス
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教員が関わる人の中で一番気を使うのが保護者ではないでしょうか。
保護者との関わりがストレスの原因になってしまう場合があります。
具体的な事例は以下の通りです。
- クレームが多い
- 保護者に電話連絡するのが怖い
- 授業参観が辛い
それぞれ詳しく解説していきましょう。
クレームが多い
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保護者対応は何かと気を使いますが、クレーム対応はかなり精神的にくるものがありますよね。
クレームが多い保護者との関わりはどうしても強いストレスを感じてしまいます。
こちらの完全なミスの場合は、仕方のないことですが、そうでない些細なことや、学校全体に関わるクレームに対応しなければならない場合、かなりの精神的疲労を抱えることになってしまうでしょう。
解消方法
特定の保護者からのクレームがあなたのストレスになっている場合、管理職の先生に相談して、クレーム対応を管理職の先生にお願いしてしまいましょう。
たとえば、電話がかかってきたら担任は席を外していることにしてもらって、管理職の先生につなげて窓口になってもらいましょう。
クラスに関わることだけ対応していれば、ストレスを最小限に抑えることができるかもしれませんね。
保護者に電話するのが怖い
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子ども同士のトラブルなどで、保護者に電話連絡が必要なときがあります。
その電話が怖くてストレスを感じてしまうことはありませんか?
問題を起こした子どもの保護者や、トラブルに巻き込まれた子どもの保護者に電話をするとき
「自分が怒られたらどうしよう」
って思ってしまうこともきっとあるのではないでしょうか。
電話をかけなければいけないとわかっているのに、なかなか連絡できないものです。
そのハラハラがストレスにつながってしまいます。
解消方法
「電話をした方が絶対にいい」
と考えるしかありません。
電話をせずに放置をしたり、担任以外のところから情報が入ったりすると、担任に対する不信感が強くなってしまうかもしれません。
そうなる前に、自分から電話する必要があります。
もし、どうしてもストレスを感じてしまって厳しい場合は、学年主任の先生や管理職の先生に相談して代わりに対応してもらうようにしましょう。
授業参観が辛い
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普段の授業はなんとも思わないのに、授業参観になると一気に緊張してしまいますよね。
「ちゃんとうまく授業ができるかな」
「保護者にどんな風に見られているんだろう」
そんな不安に襲われて、ストレスを感じてしまいますよね。
とくに子どもの発表会とかではない、普通の授業のときは先生のストレスは強くなりがちです。
解消方法
まず、しっかりと教材研究や板書計画などの準備をしておくと安心できます。
忙しいのはよく分かりますが、授業参観前は授業準備を最優先の仕事にしましょう。
教員が抱えやすい同僚に関わるストレス
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先生の中で、同僚の先生との関係に悩みを抱えてストレスを感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
具体的な事例をいくつか紹介していきます。
- 怖い同僚の先生がいる
- 仕事を押し付けられる
- 仕事ができない同僚
- ハラスメントを受ける
それぞれ詳しく解説していきます。
怖い同僚の先生がいる
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同僚の先生の中に、厳しくて怖い先生がいると、まるで子どものように萎縮してしまいますよね。
「〇〇先生の前で失敗してしまったらどうしよう」
「何をしても怒られるんじゃないか」
そのように思ってしまう場合もあるのではないでしょうか。
何をするにも怖い先生のことを気にしてしまい、どんどんストレスを抱えてしまいます。
解消方法
先生の特徴や状況に応じてさまざまな対応が考えられますが、「修行の期間」だと思って乗り切りましょう。
確かに怖い先生かもしれませんが、もしかしたら言っていることは正論かもしれません。
言い方が厳しいだけかもしれないので、話はスルーして中身だけ受け取れるようにしてみましょう。
仕事を押し付けられる
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おそらく教員だけでなく、どの職場でもありえる話だと思います。
あなたがする必要のない仕事なのに、他の同僚から仕事を押し付けられてしまうことはありませんか?
教員としての経験がまだ浅いときは、どんな仕事も経験になりますから、やっておく必要はあるでしょう。
しかし、あなたのキャパシティを超える仕事を押し付けられてしまうと、責任感からストレスを感じてしまうかもしれません。
解消方法
押し付けられた仕事を断ることがベストですが、それができたら最初からストレスなんか感じませんよね。
でも、やっぱり断ることは大切です。
ズバッと断ると角が立ってしまうので、
「ちょっと今は時間がないんです。本当にすみません。」
など、本当はやりたいけど時間がないんですアピールをしてみましょう。
そうやって少しずつ断ることに慣れていくことをおすすめします。
仕事ができない同僚
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ちょっと言いにくいことですが、仕事ができない同僚が近くにいると、かなりのストレスを感じてしまうのではないでしょうか。
「気にしなくていいはずなのに、どうしても気になってしまう。」
そんな思いを抱えてしまい、ストレスを感じてしまうでしょう。
また、その仕事ができない同僚のカバーをあなたがしなければならない場合は、自分の時間を削られる上に、ストレスも溜まってしまい、いいことなしですね。
解消方法
まずは気にしないことが第一です。
仕事のペースは人それぞれです。
その人の個性と同じようにできるだけ気にしないようにしましょう。
それでも難しい場合は、仕事を教えてしまうことがいいかもしれません。
口だけで伝えるのではなく、メモ紙など形に残して教えましょう。
最初の手間はかかるかもしれませんが、いずれ手間がかからなくなるかもしれません。
ハラスメントを受ける
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同僚の教員からパワハラやセクハラを受けてしまう先生も中にはいると思います。
教員だからといって、モラルが高いわけではなく、同じ人間です。
一般企業と同じように、パワハラやセクハラを受けてしまう可能性はあります。
解消方法
ハラスメントを受けてストレスを感じてしまう場合は、すぐに第三者の専門機関に相談しましょう。
場合によっては、教育委員会などに相談する必要があります。
ハラスメントは社会的な問題ですので、あなた一人で抱え込まず、相談してください。
教員が抱えやすい業務に関わるストレス
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教員の業務自体に対してストレスを感じてしまう場合もあるのではないでしょうか。
具体的な事例をいくつか紹介していきます。
- 無駄な仕事が多い
- 無駄な会議が多い
- 仕事が多すぎる
それぞれ詳しく解説していきます。
無駄な仕事が多い
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教員として仕事をしていると、さまざまな仕事があることに気づくでしょう。
授業準備や行事準備などは忙しいながらもやりがいはあります。
しかし、中には
「この仕事は子どもたちのためになるのか?」
と思うような仕事もあると思います。
そんな仕事をしているとついついストレスが溜まってしまうかもしれません。
解消方法
その仕事が本当に無駄なものである場合は、担当の先生や管理職の先生に相談してその仕事をなくせないか相談してみましょう。
昔と比べて、教育界も業務改善しやすい職場となりました。
本当に無駄なものである場合は、削れる可能性もあるでしょう。
無駄な会議が多い
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学校の先生あるあるですが、無駄な会議が多いですよね。
職員会議は、後で資料に目を通せば済む内容も担当の先生がしっかり隅々まで読み上げます。
ちゃんと質疑応答や、議論できればいいのですが、時間の割に内容の薄い会議になりがちです。
そのため、無駄な会議だと思っている先生も多いのではないでしょうか。
そして、その無駄な時間にストレスを感じてしまっている先生もいるのではないでしょうか。
解消方法
まずは、時間を有効活用しましょう。
後で資料を読み返す必要がないように、必要なことはスケジュールにメモをしたり、付箋を貼ったりして、職員会議の時間を有効活用します。
後で見返すと、その分時間が無駄になってしまいますよね。
会議の仕組みを変えることはなかなか難しいと思います。
だから改善を促す前に、自分でできることはしてしまいましょう。
仕事が多すぎる
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正直言って、教員は多忙です。
仕事を終わらせても、次から次へとどんどん仕事があります。
授業がある限り、授業準備も欠かせません。
日々のストレスがどんどん溜まって、最終的には抱えきれないくらいの大きさになってしまうかもしれません。
解消方法
先生の仕事を減らすことは難しいので、効率よく仕事をこなせるようにしましょう。
今日やるべきことをリストアップしたり、緊急性の高いものから処理したり、考えながら仕事をしていくと、効率的にこなせるようになります。
また、ビジネス書などでビジネススキルを学ぶのもいいかもしれません。
まとめ
ここまでたくさんの教員が抱えやすいストレスの原因を紹介してきました。
おそらくこのほかにもいろんなストレスがあると思います。
とにかくストレスを抱え込まないでください。
抱え込んで取り返しがつかなくなる前に誰かに相談するなどしてくださいね。