ここでは、「教員を辞めたい」と思ってしまうことは甘えなのかどうかお話していきます。
なぜ、そう思われてしまうのでしょうか。
教員を辞めたいと思うことは甘えではない!
まず、先にお話しておくと
「教員を辞めたい…」
って思うことは決して甘えではありません!
この記事を読んでいるあなたは、きっとたくさん悩んでいるのだと思います。
「教員を辞めたいけど、どうしよう」
「本当に辞めちゃっていいのかな」
「でもこのまま続けても辛そう」
このようにずっとずっと考えていますよね。
そんな真剣に考えているあなたに対して、周りの人が「甘えだ」なんていう資格はありません
でも、甘えだと思われがち
ですが、実際のところは「教員を辞めたい」ということに対して甘えだと思われがちです。
とくにベテラン世代の先生たちや大人たちからはそういう印象をもたれやすいです。
なぜ甘えだと思われるのか?
基本的には、ベテラン世代の人たちには「終身雇用」というイメージがあり、
「一度始めた仕事は最後までやり遂げるものだ」
という認識でいます。
そのため、教員を辞めたいという人に対して甘えだと思ってしまいがちなのです。
また、教員を辞めたい理由によっても甘えだと思われやすいかもしれません。
甘えだと思われやすい理由
もし教員を辞めたい理由が以下のようなものである場合、周囲から「それは甘えだよ」と思われやすいかもしれません。
- なんとなく辞めたい
- そもそも働きたくない
- 先輩の先生に叱られるのが嫌
- 責任を取りたくない
このような軽い気持ちがある場合は、教員を辞めたいと思うことは甘えだと思われやすくなるでしょう。
甘えだと思われにくい理由
一方で、次のような理由の場合は、教員を辞めたいと思うことを甘えだとは思われない場合が多いです。
- 健康に害が出てしまっている
- 教員という仕事に向いていない
- 人間関係がうまくいっていない
- 職場の環境が良くない
- ハラスメントを受けている
このような状況で、教員を辞めたいと思っている場合は、甘えだとは思われません。
むしろ心配してくれる場合も多いでしょう。
自分自身で甘えだと思ってしまう理由は?
もし、あなた自身が
「教員を辞めたいというのは自分の甘えなんじゃないか」
と思ってしまう場合は、きっとこのような理由があるのではないでしょうか。
あなたの責任感が強いから
あなた自身の責任感が強くて、自分で始めた先生という仕事を途中で投げ出すことを許せないからではないでしょうか。
その責任感の強さはあなたの良さです。
責任感の強さを恨む必要はありません。
教員にとって「責任感の強さ」というのは大切な資質です。
できれば、教員を辞めるのではなく続けられる方向にもっていけるといいですね。
あなたが努力家だから
あなたはがんばり屋さんで、教員を辞めたいという気持ちが出てしまうのは努力が足りないからだと感じていませんか?
でも、そんなに無理をしなくてもいいんです。
もちろんがんばることは大切です。
苦手なことでもがんばって乗り越えていくことも必要ですよね。
だからといって、「教員を辞めたい」という気持ちをおさえこむ必要はありませんよ。
辞めたいと思ってもそれは甘えではありません。
周囲の目を気にしてしまうから
「先生を辞めてしまうのは甘えなのかな」
と思ってしまう人の多くが、周囲の目を気にし過ぎてしまっているのではないでしょうか。
あなたの仕事はあなたが決めるべきです。
そうは言っても気になってしまうものですよね。
でも、あまり気にしない方がいいんです。
- 本当にその人が言ってましたか?
- あなたの想像だけじゃないですか?
- もしかしたらその人も「辞めたい」って思っているかもしれませんよ?
あなた自身のことは、あなたがちゃんと考えてあげましょう。
周囲のこんな声は気にしない
「教員を辞めたい」ということを「甘えだ」と思っている人から、こんなことを言われたら気にしないようにしましょう。
教員を3年間は続けなさい
よくそんなことを聞きますが、3年という数字に根拠は全くありません。
むしろ、最終的に教員を辞めるのであれば早い方がいいくらいです。
辞めたい気持ちがある先生にとって3年間は長過ぎます。
1年間はありかも
ただ、「まず1年だけがんばってみる」というのは納得できます。
先生という仕事は毎年だいたい同じ仕事内容です。
だから1年間教員の仕事をしてみれば、なんとなく仕事のイメージを持つことはできます。
ただそれを3年間続ける根拠はとくにありません。
教員が大変なんてはじめからわかっていたよね
たしかに、教員が大変だとか、忙しいとかよく聞く話です。
でも、いくら聞いていても実際に働いてみないとわからないものです。
自分との相性もあります。
だから「はじめからわかっていたでしょ」と言われても仕方のないことです。
教育実習は参考程度
教育実習で実際の先生の仕事を体験できますが、参考程度にしかなりませんよね。
実習生はある意味お客さん状態なので、そこで教員の仕事の大変さを理解できることは難しいです。
民間企業の方が大変だよ
正直それは一概には言えません。
もちろん先生よりも大変な仕事はたくさんあります。
一方で、個人の判断によりますが先生の仕事よりも楽な仕事もあるはずです。
それは自分でちゃんと調べて判断する必要があるでしょう。
周りの人が言ったことを鵜呑みにするのではなく、自分で調べたり、信頼できる情報を元に判断しましょう。
教員からの転職は難しい
そもそもそれは誰が言った言葉ですか?
教員から実際に転職をした人が言った言葉なら信頼できますが、きっとそうではないでしょう。
まずはっきり言っておくと、教員からの転職は難しくはありません。
きちんと準備して、きちんと転職に向き合えば、むしろ「教員だった」という経歴は武器になります。
教員を辞めたいという気持ちを乗り切る方法
もし、あなた自身が「教員を辞めたい」という気持ちが甘えだと思って乗り越えたいのであれば、次のことを参考にしてみてください。
働き方を見直す
まずは今の働き方を見直してみましょう。
おそらく「教員を辞めたい」と思ってしまうのは今の働き方に不満や不安があるからだと思います。
自分の働き方を見直して、ストレスなく働けるような改善をしてみましょう。
たとえば、次のようなポイントを確認することをおすすめします。
- 効率よく仕事ができないか
- 隙間時間を活用して仕事ができないか
- 完成度を求める必要があるのか
- 使い回しできるものはないか
- 自分だけでやらなくてはいけない仕事なのか
休んでみる
ちょっと心に余裕がないのであれば、学校を休んでみましょう。
先生だからといって休んではいけないってことはありません。
もちろん休みにくい雰囲気がありますが、無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。
学校を休んで、自分とゆっくり向き合う時間を作ることも大切ですよ。
管理職に相談してみる
もし、自分だけでそうにもできそうにない場合は、管理職の先生にこっそり相談してみましょう。
管理職の先生は、ベテランの先生です。
たくさんの悩みを乗り越え、いろんな先生の悩みを聞いてきました。
あなたの悩みを解決できるアドバイスをもらえるかもしれません。
解決できなかったとしても、きっとあなたの心は少し軽くなるはずです。
転職を現実的に考えてみる
実際に、転職をきちんと考えてみるのも手段の一つです。
その中で、教員として働くことの良さや意義について再発見できるでしょう。
教員以外の仕事と比較して、「やっぱ教員として働きたいな」と思えれば結果オーライです。
そこでもし、「転職したい」と思ったのであれば、そのまま転職活動に入ってしまいましょう。
教員からの転職を成功させるコツ
教員だけでなく、どの仕事からも転職するというのはかんたんなことではありません。
働いているうちに転職活動を始める
先生の仕事が忙しいとはわかっていますが、辞める前に転職活動は始めておきましょう。
辞める前に次の転職先が決まっていることが理想的です。
ただ、あなた一人だけで転職活動をしようとすると超大変です。
必ず専門家を通して転職活動をしましょう。
専門家に相談する
転職の専門家とは、転職エージェントや転職サイトのことです。
たとえば生命保険に入るときは保険屋さんに相談しますよね。
自分だけで調べるのは大変ですから。
それと同じように、転職するときは転職屋さんに相談しましょう。
保険の場合は、保険に入る保険料がかかりますが、転職の場合は一切お金がかかりません。
無料で相談できますので安心してください。
自己分析をする
自分の得意分野や苦手分野、どんな将来設計があるのか、細かく自己分析しておきましょう。
それを元に、転職活動ができますし、面談をするときの対策にもつながります。
どのように自己分析するかは、転職エージェントなどが細かく教えてくれるので参考にしましょう。
具体的なイメージを持つ
「なんとなく教員を辞めたい」とか、「こんな仕事をしてみたい」ではなく、はっきりとあなたの将来設計をイメージしておきましょう。
そのイメージに向かって今何ができるか考えて行動していきましょう。
まとめ
ここまで、教員を辞めたいと思う気持ちは甘えなのかどうかお話してきました。
あなたが真剣に悩んでいるのにも関わらず「甘えだ」という一言で片付けられてしまうのは許せませんよね。
周囲の声は気にせず、あなた自身としっかり向き合っていきましょう。
そして後悔のないような選択をしてください。