年末年始に実家へ帰る予定がある。でも、家にはペットがいる。
この悩みは、12月に入ってから考えると手遅れになります。理由は2つあって、どちらも知らないと詰みます。
- ペットホテルは早い時期に満室になる
- 預けるにはワクチンの証明書が要る。しかも接種してすぐでは足りない
とくに2つ目は、直前に気づいても物理的に間に合いません。ここから順に説明します。
予約は11月には動く

年末年始は、ペットホテルの繁忙期です。12月22日から1月9日ごろをハイシーズンとする施設が多く、料金も上がります。
| 期間 | 料金の目安 |
|---|---|
| 12月27日〜1月3日 | 3割増になることが多い |
| 12月22日〜27日、1月3日〜9日 | 1割増になることが多い |
そして、この期間は早い段階で満室になります。かかりつけの動物病院が併設しているホテルや、評判のいい施設ほど埋まるのが早いです。12月に入ってから探すと、選択肢がほとんど残っていないというのが実情です。
いちばん詰みやすいのがワクチン
ここが本題です。多くのペットホテルは、ワクチンの接種証明書がないと預かってくれません。
- 犬 … 混合ワクチンと狂犬病の証明書
- 猫 … 混合ワクチンの証明書
種類は施設によって違い、犬は5〜10種混合、猫は3〜5種混合が一般的です。
接種してすぐでは預けられない
ここを知らない人が多いところです。接種から1〜2週間以上あけるのが目安とされています。接種直後は体に負担がかかるためで、施設側も獣医師も余裕を持ったスケジュールを勧めています。
つまり、12月下旬に預けたいなら、遅くとも12月上旬には接種を済ませておく必要があります。「予約が取れたから明日ワクチンを打とう」では間に合いません。
証明書の有効期限も施設ごとに違う
「1年以内の接種証明」を必須とする施設もあれば、3年有効の証明を認める施設もあります。
前回いつ打ったか、手元の証明書がいつまで有効か。予約の前に確認しておいてください。ここで条件が合わないと、予約自体ができません。
なお、どのワクチンをいつ打つかは、その子の年齢や体調によって判断が変わります。接種そのものについては、かかりつけの獣医師に相談してください。
選択肢は3つある

「預ける」だけが答えではありません。
| 方法 | 向いている場合 |
|---|---|
| ペットホテル | 数日以上あける。人の目が常にあるほうが安心 |
| ペットシッター | 自宅で過ごさせたい。1日3,000円程度が相場 |
| 留守番 | 1泊2日程度まで。環境を整えられる場合 |
それぞれ費用も、その子への負担も違います。
犬と猫では、最適解が違う
ここは意外と知られていません。
猫は、自宅のほうがいい場合が多い
猫は縄張り意識が強い動物です。そのため、慣れない場所に連れて行かれるより、住み慣れた自宅で過ごすほうがストレスが少ないとされています。
留守番の目安は、健康な成猫で1泊2日(24〜48時間)程度まで。それを超えるなら、ペットシッターに来てもらうほうが、ホテルに預けるより負担が小さいことが多いです。
ただし、寂しがりの猫もいます。2泊3日の留守番でも不安を感じる子がいるので、性格を見て決めてください。
犬は、人の目があるほうが安心なことが多い
犬はもともと群れで生活する動物なので、長時間ひとりにするのは向きません。数日あけるなら、ホテルか、誰かが通う形を考えることになります。
「うちの子はどっち」で考えるのが正解で、種類だけで決まるものでもありません。環境の変化に強いか弱いかが判断材料になります。
ホテルを選ぶときに確認すること
予約の前に、これを聞いておくと安心です。
- 必要なワクチンの種類と、証明書の有効期限
- キャンセル料がいつから発生するか … 年末年始は特に厳しい傾向があります
- 持病や投薬に対応してくれるか
- シニアや子犬・子猫を預かってもらえるか
- 1日に何回、どのくらい運動させてくれるか
- 様子を写真などで知らせてくれるか
かかりつけの動物病院が預かってくれるかを聞いてみるのも手です。持病がある子の場合、これがいちばん安心できます。
持ち物
だいたい共通しているのはこのあたりです。
- ワクチンの接種証明書(いちばん重要)
- いつも食べているフード(数日分を小分けに)
- 薬(あれば、飲ませ方のメモも添えて)
- 首輪とリード、猫ならキャリー
- 使っているタオルや毛布 … においがあるものは落ち着きます
- 連絡先(帰省先の電話番号も)
フードは必ずいつものものを持たせてください。環境が変わるうえに食事まで変わると、お腹を壊しやすくなります。
預ける前にやっておくこと
いきなり長期は負担が大きいので、慣らしておくと違います。
- 短時間の「お試し預かり」を一度やっておく
- キャリーに入る練習をしておく(猫は特に)
- 1〜2週間前に事前手続きを済ませる … 面談や書類が必要な施設もあります
直前に初めて行く場所へ数日預けるのが、その子にとっていちばんきついです。
留守番させるなら
1泊2日程度で、留守番を選ぶ場合の準備です。
- 水を複数か所に置く … 倒される可能性があるので分散させます
- トイレを増やす … 汚れたまま使わなくなるのを防ぎます
- 暖房の設定を決めておく … 留守中も寒くなりすぎないように
- 危険なものを片づける … 誤飲、コード、開いた窓
- 暗くなる時間帯の照明を用意しておく
冬に気をつけたいのは室温と水です。室温の目安は 犬・猫の冬の寒さ対策 に、冬に水を飲まなくなる問題は 猫が冬に水を飲まない にまとめています。留守番中は飲水量がさらに落ちやすいので、水場は多めにしてください。
人の移動の予約も早めに
ペットの手配と並行して、自分の移動も押さえる必要があります。新幹線の指定席は乗車日1か月前から、年末年始は発売から数日で埋まります。詳しくは 年末年始の帰省はいつ予約する? にまとめました。
ペットホテルと新幹線、どちらも11月には動き出すという点は共通しています。
まとめ
- 年末年始のペットの手配は、12月に入ってからでは手遅れになりやすい
- 12月22日〜1月9日ごろがハイシーズン。12月27日〜1月3日は3割増が多い
- この期間は早い段階で満室になる。11月には動き出す
- 多くの施設はワクチンの接種証明書がないと預かってくれない
- 犬は混合+狂犬病、猫は混合。種類は施設によって違う
- 接種から1〜2週間以上あけるのが目安。直前に打っても間に合わない
- 12月下旬に預けるなら、12月上旬には接種を済ませる
- 証明書の有効期限も施設ごとに違う。予約の前に確認する
- 接種そのものの判断は、かかりつけの獣医師に相談する
- 選択肢はホテル・シッター・留守番の3つ
- 猫は縄張り意識が強く、自宅のほうがストレスが少ない場合が多い
- 猫の留守番は1泊2日程度まで。超えるならシッターを検討する
- 犬は長時間ひとりに向かない。人の目がある形を考える
- 種類だけでなく、その子が環境の変化に強いかどうかで判断する
- 確認するのはワクチン条件・キャンセル料・投薬対応・年齢の制限
- 持ち物でいちばん重要なのは接種証明書。フードはいつものものを持たせる
- 短時間のお試し預かりを一度やっておくと負担が減る
- 留守番なら水を複数か所、トイレを増やす、暖房の設定を決めておく

